アメリカ代表MFのランドン・ドノヴァン(26歳)が、ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンで10日間の練習に参加することになった。
 
 メジャーリーグサッカーのロサンジェルス・ギャラクシー所属のドノヴァンは、チームメートのイングランド代表MFデイヴィッド・ベッカムがミランへ期限付き移籍したのと同様に、メジャーリーグサッカーのオフシーズンにフィットネスを維持する目的でドイツに渡る。しかしベッカムとは異なり、本人はこれが完全移籍につながることを希望しているようだ。
「1月が来て、興味をもってもらえて、チーム同士が話し合う気があるのなら、僕は喜んで交渉に応じるつもりだ」とドノヴァンは自身の公式サイトで語っている。

 ドノヴァンは2001ー05シーズンにレヴァークーゼンと契約していたが、ブンデスリーガ7試合出場にとどまり、成功を手にすることはできなかった。
 バイエルンのユルゲン・クリンスマン監督は「彼はいいやつだ。優秀な選手だし、アメリカサッカー界のヒーローだよ」とコメント。

 クリンスマン監督は、ギャラクシーのアドバイザー時代にドノヴァンを知っており、ドノヴァンはバイエルンと監督が「世界的な選手たちと一緒に練習できるチャンスを与えてくれた」ことに感謝している。ただ、欧州移籍につながるかどうかについてはその難しさも十分理解しているようだ。

「サッカーの世界で残念なのは、自分では決められないことだね。リーグとギャラクシーとのことがあるからね。もし、僕がギャラクシーの立場だったら、諸手を上げて賛成とはいかないだろう。だけど、僕自身は喜んで行きたいし、チャンスがあれば、リーグもギャラクシーも協力してくれると思う」