ロベルト・バッジョ、アレッサンドロ・デルピエロと続いたユベントスの背番号10番。やがてそれを引き継ぐとほぼ確約されているのが、北京オリンピックのイタリア代表でも活躍したニュースター、セバスティアン・ジョビンコだ。現在21歳の若武者はユベントスのユースで育ち、昨シーズンは期限付き移籍先のエンポリで才能を開花させた。

 ユベントスのフロントは今シーズン、早速ジョビンコを呼び戻し、デルピエロに続くチームの顔として高い期待を寄せている。その表れとして今回、契約の延長、それも5年という期間を新たに用意している。

 現在、ジョビンコの代理人と年俸についての協議が行われているが、これまで1000万円弱だった年俸は、およそ15倍の1億5000万円ほどになる見込み。また、活躍しだいでは5年の間にもさらに見直していく方向で合意した模様で、一気に大スターの仲間入りといったところか。

 庶民にはため息の出るような話だが、厳しい実力の世界でジョビンコがどれだけ大きな存在となれるか。今後が楽しみである。