ゼウスの乱入により、ハッスルでは極めて珍しく、不可解なエンディングとなった今宵の後楽園大会。その先にあるものは――?

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5月13日(火)、後楽園ホールで開催された『ハッスル・ハウスvol.36』は、上半期最大のビッグマッチ『ハッスル・エイド2008』を約10日後に控え、その対立構造を明確に示した。

主役となるのは、いわずもがなインリン様になるだろう。昨年大晦日の『ハッスル祭り2007』までは、親子の絆で結ばれた母・インリン様と、子・ボノちゃん。しかし、会うことを許されない父・ムタへの想いが反抗期を迎えたボノを歪んだ方向へと導き、親子愛はいつからか、骨肉の争いとなって表面化。更には、インリン様のハッスル撤退も重なり、そのクライマックスは俄然注目を集めている。

この日は、メインハッスル終了後にインリン様が登場すると、突然、高田総統に対して、嫁入り前といわんばかりに「3年半、本当にありがとうございました」と健気に挨拶。思わず慌てる高田総統ではあったが、「お前は、ハッスルの歴史における最大の功労者だ」とインリン様を労い、称えた。

すると、来週末のハッスル・エイドで、ボノちゃんとのファイナルマッチを行うインリン様は、「私はあの子を闇に葬ってハッスルを去ります」と力強く宣言。ここで姿を現したボノちゃんが「親なんていらないよ。お前を思い出と一緒に消してやる」と痛烈な言葉で応戦すると、二人はいてもたってもいられず、相手の方に迫り、遂に会場通路で鉢合わせ。激しく睨み合った。

しかし、ここで思わぬ乱入者がリング上に現れる。本来であれば、ハッスル・エイドに向け、まさに“To be continued”となり、坂田亘や天龍源一郎らが大会を締めようとリングに勢揃いしていた。が、その瞬間、観客席から坂田目掛けて突進するマッチョな男が一人。その男は、「ハッスルを破壊しにきたゼウスや」と名乗り、坂田やHGを蹴散らし、立ち去っていったのだ。

ハッスルシリーズとは思えない不可解なバッドエンド。こればかりは、観客も唖然とする他なく、エイドのストーリーとは全く掛け離れた、この乱入劇が一体何を意味するのか興味は尽きない。

ハッスル・ハウスvol.36 全試合結果


メインハッスル タッグマッチ
○坂田 亘
RG
8分14秒
スーパーキック
ボブ・サップ
アン・ジョー司令長官×
セミハッスル 6人タッグマッチ
○“ハッスル大将”天龍源一郎
TAJIRI
崔 領二
9分25秒
ラリアット
ボノちゃん
よしえちゃん
あーちゃん×
第2ハッスル シングルマッチ
○HG6分14秒
69ドライバー
ザ・キヌガワン・ピラニアン・モンスター×
第1ハッスル タッグマッチ
×KUSHIDA
\(^o^)/チエ
9分52秒
DDC(ダイナミック℃)
鬼蜘蛛
ザ・モンスター℃○