■WEC世界ライト級選手権試合/5分3R
【王者】ロブ・マッカラー vs 【挑戦者】ジェーミー・バーナー
×[3R2分54秒/KO]○

WEC世界ライト級選手権試合。ライトヘビー級と並び影の薄い王者マッカラーだが、その打撃の破壊力、技術は本物だ。試合はバーナーの左フックで始まり、直後の打ち合いの途中でテイクダウを奪うことに成功した。立ち上がったマッカラーだが、バーナーはしっかり脇を差し、執拗にテイクダウンを狙い続ける。片足タックルからバックを奪ったバーナーだったが、マッカラーはケージを背にして立ち上がることに成功した。

再三のタックル狙いと、そのディフェンスという展開が続くが、ラウンドの中盤を過ぎたところで、バーナーがバランスを崩し、両者の間に距離が空く。タックルのスピードが落ちたバーナー、マッカラーはタックルを切って首相撲からニーを放つ。左ジャブ、強烈なミドルを蹴りこむマッカラーが、序所にペースを掴んでいく。プレッシャーをかけてマッカラーに対し、左へ左へ回るバーナー。ここで初回が終了した。

2R、打ち合いを挑んだバーナーは、大振りのパンチを繰り出すが、マッカラーはスウェイ、バックステップでかわして、パンチを受けない。小さなオープンフィンガーでブロッキングまで見せるマッカラーだが、間合いを計る展開にブーイングも起こる。バーナーのパンチのヒット率が上がり始めたラウンド終盤、マッカラーは左ジャブを出すに留まり、ラウンド終盤になってようやく右フックを狙うが、極端に手数が少ない試合となってしまった。

3R、前に出てきたバーナーにマッカラーの右フックがヒット。マウスピースが飛び、思わず
しゃがみこむバーナーだが、グローブが外れたとアピール。なぜか、スタンドでの再開となる。ここでも自ら前に出ることがないマッカラーに対し、バーナーの鋭い左ボディフックがヒットする。序盤のテイクダウンの防御でスタミナをロスしたのか、スピードも切れも感じられないマッカラーのパンチ。ここでバーナーの右ストレートがヒット。後方に崩れ落ち、パウンド受けたマッカラーは完全にグロッキーに。必死にバーナーにしがみつき耐えようとしたが、バーナーが下がって距離を作ったところで、棒立ちになったところで右ストレートを再び顔面に受ける。

2分54秒、レフェリーが試合をストップ。2試合目の世界戦でも王座交代劇が見られた。

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