もはやミラン再生のために新戦力投入が不可欠であることは明白だ。攻撃陣補強リストの中に、FWロナウジーニョ(バルセロナ)とFWドログバ(チェルシー)の名前があるのは当然だが、もう一人目新しい若手の名前がある。現在の仏リーグ1得点王ベンゼマ(リヨン)だ。

 今季すでに11ゴールを量産している19歳には、R・マドリーやアーセナルも注目しており激烈な獲得競争が予想される。
 負傷と治療ミスで出遅れているFWロナウドとの契約は2008年夏まで。今のところ契約延長の動きはない。つまり、昨夏獲得したFWパトとベンゼマとの10代コンビに未来の2トップを担わせる構想があるのだ。

 それがチーム哲学とはいえ、ミランにとってある意味完結し尽してしまった今のチームを解体するのは難しい選択だ。だが新しい血の融合なしに欧州サッカー界の頂点で生き残れないのも確かだ。