リング上で、チケットの抽選を行ったエメリヤーエンコ・ヒョードル

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19日(金・現地時間)、カナダ・アルバータ州カルガリーのスタンピート・コラルで、ハードコア・チャンピオンヒップ・ファイティング(HCF)の第2回大会「タイトル・ウェイブ」が開催された。HCFは、7月21日に第1回大会が行われた新興MMAプロモーション。カナダで高い人気を誇るスポーツ・チャンネル「ザ・スコア」で中継され、当大会のメインにアレキサンダー・エメリヤーエンコを投入、さらにホジェリオ・ノゲイラやヘナート・ババルというブラジル人ファイターとの契約を果たすなど、一躍ポストPRIDE時代のMMAで注目されるようになった。

今大会でもアレキサンダーの実兄ヒョードルがリング上で紹介され、観戦チケットの当選者を決めるクジをひき大歓声を浴びただけでなく、女子ファイターのセコンドとして反UFCの急先鋒ジョシュ・バーネットも会場に姿を見せている。

このように六角形のケージ(ヘキサゴン)外のニュースで持ちきりという最近の大手新参入プロモーションに起こりがちな印象を残したHFC、その現象に拍車を掛けるようにメインのアレキサンダーの試合は淡白な秒殺劇で終わってしまった。

ウェズリー・キャベージの代役として急遽出場したベテランのダン・ボビッシュがテイクダウンを狙いタックルを仕掛けたが、アレキサンダーはこれを簡単に切り、がぶりの体勢の体勢へ。そのまま立ち上がったアレキサンダーが首を捻りあげると149キロのボビッシュは合えなくタップアウト。僅か109秒でアレキサンダーの一本勝ちとなった。