ロボット技術者『究極のレジュメ」
2005年の愛知万博でも数多くの最新ロボットが展示されたように、ロボットビジネスに参入する企業が増えている。そこで必要とされるのはどんなキャリアをもった人材なのか。ロボットベンチャーZMP社長・谷口氏に聞いた、欲しいソフト・ハード技術者像から「究極のレジュメ」を作成した。

次世代戦略を踏まえた求める人材とは?

今回、取材したのは世界初のロボット開発ベンチャー、株式会社ゼットエムピー(ZMP)・代表取締役の谷口恒氏。ロボットとひと口にいっても幅広い。製造現場で用いられる産業用から、警備や清掃、医術・リハビリ支援、コミュニケーションなどを行うサービス用、そしてエンターテインメント用などがある。そんなさまざまにあるロボットの中でも、いまだ黎明期にあるエンターテインメント性のある民生用ロボットに焦点を絞り、ビジネス展開を行っているのがZMPである。

まず、質問したのは同社がこの分野の市場をいかに開拓していくか──次世代戦略について。そしてその戦略を実現していくうえで必要になる電気・電子系技術者、ソフト系技術者に分け、 リクナビNEXTスカウトのレジュメという形で紹介していく。ロボットは幅広い技術が必要になる。現在、ロボットとは関係のない分野に携わっている人にも、大いにチャンスはある。ロボット開発に携わりたい人は、ぜひ、このレジュメを見て、自分のスキルが生かせるかどうか、チェックし、その書き方を参考にしてほしい。
前半となる今回は、「学歴」「英語」「資格」「経験職務」「開発言語」などについて明らかにする。


株式会社ゼットエムピー 従来からのロボット観から脱却し、新しいロボットを作っていける人
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代表取締役社長
谷口恒氏
群馬大学工学部卒業後、自動車関連メーカーに入社。ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やASR(アンチスリップ・レギュレーション・システム)など、制御の設計を担当する。その後、商社に転職し、レーザー機器などの貿易営業業務に携わる。2001年1月、ZMPを設立し、代表取締役社長に就任。
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(事業概要)
「nuvo」など、二足歩行を代表とする民生用ロボットの開発、販売を行っている。さまざまな大学、研究機関がもつ研究シーズや技術、アプリケーションをインテグレーション、製品開発に特化している。また教材用二足歩行ロボット「e-nuvo」を大学や高専などの教育機関、企業研修向けに販売するエデュケーションロボティクス事業、キャラクター・パテント、ロボットレンタル事業なども展開している。

ロボットは今、外観や動きの面白さなどから注目されていますが、産業としてはまだまだです。エンターテインメント分野のロボットについてはなおさらのこと。つまり、これからがロボット開発の第2フェーズ期なのです。ロボットビジネスを産業にするためにも、より便利で実用性に富む、楽しみを提供するロボットを、より安価な価格で提供していくことが求められていると考えています。そのために必要なのは、従来のロボット観を変えていくこと。その旗振り役が当社の役割なのです。

今後、当社が開発するロボットは、ヒューマノイド型とは限りません。ロボット技術を駆使した情報家電や携帯電話の進化系的なものになる可能性もあります。そして、新しいロボットを1〜2年後には完成させ、製品として売り出したいのです。大企業のように完成は5〜10年後、というような研究開発型ではありません。従って、何もかも自社で行うのではなく、要素技術をもっている大学や企業の研究機関と技術提携し、それを組み合わせるという開発スタイルをとっています。

当社が求める人材は、柔軟な考え方ができる人。ロボットはこうあるべき、という凝り固まった考え方をするのではなく、今までにないまったく新しいロボットを創造していける人です。ロボットおたくは必要ありません。それよりも、イノベーションを起こしていきたいという願望をもっている人と一緒に、仕事をしたいと思っています。

サイトでは<社長が求める人物像をレジュメで紹介>
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