W-ZERO3を外でフルに使いこなそうと思った時、一番ネックになるのがバッテリーです。ACアダプタを持ち歩いて喫茶店などのコンセントを拝借…というのも、窃盗罪に問われる可能性があります。

そんな時のためにピッタリのバッテリーの選び方について書いてみます。もちろん、メーカーは外付けバッテリーを使った時の保証はしてくれないので、使う時は自己責任で。

ちなみにこの方法ですが、携帯電話やPSPなどのゲーム機にも応用できます。こちらも自己責任で。

続きは以下の通り。
1.そもそも充電できるのかどうかを調べる
W-ZERO3は仕様上、ACアダプタから5V1Aの電源供給を受けて充電しているので、外付けバッテリーがW-ZERO3を充電できるかどうかを調べるには、その外付けバッテリーが5Vで出力することかできるかどうかを調べる必要があります。

5Vで出力できる代表的な外付けバッテリーは以下の二つ。

バリューウェーブ 『Pocket MOBA』

MyBattery TWIN

2.容量を調べる
「外付けバッテリーを買ってみたら、半分しか充電できなかった」などということにならないためにも、ちゃんと容量を確認する必要があります。

特に注意するべき点ですが、たとえばバリューウェーブ社の「Pocket MOBA」の場合、パッケージに「容量3200mAh」と書かれていますが、これは3.7Vで出力した場合の話なので、5Vで充電することが前提になっているW-ZERO3の場合は、以下の計算式によって導き出される容量になります。

3.7V(電圧)×3200mAh(容量)÷5V(電圧)=2368(5V時の容量)

これだと2368mAhなので、JTT社の「MyBattery TWIN」の、5V出力時の容量2850mAhよりも少ないということになってしまいます。なのでパッケージには書いてあるのが3.7Vなのか5Vなのかそれ以外なのか、電圧表示に十分注意する必要があるということです。

3.対応機器の種類を考える
W-ZERO3だけ充電したいというのであればともかく、他の機器も充電したいというのであれば、対応機器の多いものを選ぶ必要があります。前述のバリューウェーブ社の「Pocket MOBA」のように、機器ごとに専用コネクタを用意して幅広く対応したものがありますが、もし充電したい他の機器がUSBポートから充電できるものであれば、JTT社の「MyBattery TWIN」に付属しているUSB変換コネクタを使って充電することも可能です。

4.持ち運びやすさを考える
いくら容量が大きくても、カバンの中に入りづらかったり、極端に重いものは避けた方が無難です。
たとえばJTT社の「My Battery Expert」だと、5V出力時の容量が12600mAhと、圧倒的な容量ですが、本体重量450gとW-ZERO3の2倍の重さ。大きさも154mm×77mm×28mm(縦×横×幅)と、W-ZERO3よりも大きく、かなりかさばります。

特に「カバンにいつも入れておいて、無くなった時に気軽に充電したい」というのであれば、薄くて軽いものを選ばないとカバンによっては入らないどころか、肩がこってより悲惨なことになりそうです。

5.安全回路があるかどうかを調べる
もし過充電やショートしてしまった場合、W-ZERO3が完全に再起不能になるだけでなく、純正ACアダプタの充電によるものではないことから、メーカーのサポートを受けられなくなる可能性が高いので、安全回路が搭載されているものが望ましいのではないでしょうか。なおこの記事で挙げた商品にはすべて搭載されています。

ちなみにかつてW-ZERO3の充電用に、単三電池を4つ入れてUSBポートを使って充電してくれる外付けバッテリーを買ったのですが、単三電池4本が入るケースというのは予想以上に大きく、また単三電池4本自体も意外と重いことに気付いて、結局使えずに捨ててしまいました…。買う時は本当に気を付けた方がいいかもしれません。

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