全日本大学選抜戦で途中出場した橋岡は、関川とCBでコンビを組んだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[練習試合] U-20日本代表1-1全日本大学選抜/4月16日/千葉県内グラウンド

 5月23日からポーランドで開催されるU−20ワールドカップに向け、U−20日本代表は4月14日から16日に国内合宿を実施。最終日には全日本大学選抜との練習試合が行なわれ、1−1のドローに終わった。

 今回の合宿で変化が起きたのはCBだ。角田涼太朗の負傷離脱により関川郁万が追加招集され、14日のリーグ戦(C大阪U−23/J3)にフル出場した瀬古歩夢は15日から別メニュー調整。そのため、全日本大学選抜との練習試合で前半は、三國ケネディエブスと小林友希がCBコンビを組んだ。
 
 192センチのサイズを誇る三國は競り合いで、小林はビルドアップでアピール。しかし、31分には全日本大学選抜のイサカ・ゼインに最終ラインの裏を突かれて失点した。
 
 後半からは三國に代わって関川が投入され、73分には小林と橋岡大樹が交代。その後は押し込まれる時間が長かったが、「攻められて少し難しい状況でしたけど、あそこで失点しないことも大事でした」と橋岡が言う通り、関川とのコンビで何とか無失点で乗り切った。
 14日に浦和でG大阪戦にフル出場した影響もあり、橋岡はわずか17分間の出場。本来であれば、U−22代表の候補メンバーにも名を連ねており、U−20代表世代では最終ラインを支える大黒柱だ。そんな橋岡がコンビを組んだ関川について、次のように話していた。
 
「関川選手はヘディングも球際も本当に強いと思いました。全然通用すると思います。むしろ、本当に強いなと思ったので、そこは負けずにやりたいです」
 
 橋岡が関川とCBコンビを組んだ終盤は「みんなの足も止まって、ミスも多くなった」苦しい時間帯だった。それでも、ゴールを割らせなかったのは、ふたりが身体を張って守ったからだろう。
 
 U−20日本代表の影山雅永監督は「今さら選手選考ではない。成熟させたい想いが強い。ただ、色んな事情で参加できなかった選手もいるので、ボーダー(ライン)の選手もいる」と今回の国内合宿を位置付ける。そんななか、繰り広げられたCBのアピール合戦はどのように映ったのか。U−20ワールドカップのメンバー選考は5月上旬の予定だ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)