PSEマークが義務化! Ankerの最新人気モバイルバッテリー4製品を再チェック スマホからノートPCまで様々な用途に使える

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モバイルバッテリーにも「PSE」(Product Safety Electrical Appliance and Materials)マークの表示が義務づけられた。

これは電気用品安全法「電気用品の範囲等の解釈について」の一部改正に伴って、これまで対象外だった「ポータブルリチウムイオン蓄電池」も含まれることとなったからだ。

結果として、2019年2月1日以降は、
PSEマークが付いていない対象製品の販売が禁止されている。

今回の規制は、モバイルバッテリーの発火事故が多発していることを受けてのためだ。
・安全性を示すために技術、基準の適合
・出力電圧、外観について全数検査
これらが新たに義務付けられた。

つまり日本国内で、製造・輸入・販売できるのは、
PSEマークに適合する製品のみとなったわけだ。

そこで、今回は、定番の人気製品であるAnkerのPSEマークを取得したモバイルバッテリーをチェックしたい。


モバイルバッテリーといえば、スマートフォンや携帯ゲーム機などの充電が、いつでも、どこでもできる便利なアイテムだ。

今では、スマートフォンや携帯ゲーム機にとどまらず、
・ウェアラブル機器
・デジタルカメラ
・ノートパソコン
に至るまで充電できるようになっている。


まず紹介したいのが「Anker PowerCore 10000 Redux」だ。
特徴は、10,000mAhの大容量でありながら手のひらに収まるコンパクトサイズであること。
画面が大きいスマートフォンの場合、片手にバッテリーを持ちながら充電するというケースもあるだろう、その時にこのサイズ感がちょうど良いと感じるのではないかと思う。




・最大出力5V 2.4A(Qualcomm Quick Chargeは非対応)
・10,000mAh
この仕様は、一般的なスマートフォンなら約2回、タブレットなら1回以上充電可能といったところである。
日常での利用であれば、これ一つあればスマートフォンのバッテリー切れを心配せずに、ゲームや動画視聴が楽のである。

しかし旅行や長期出張となると、少々心許ない。
さらに大容量のモバイルバッテリーが必要だ。


そこで、さらに2倍の容量の大容量バッテリーを紹介する。まず一つがPSEマーク+任天堂公式ライセンス製品である20,100mAhの大容量バッテリーを搭載した「Anker PowerCore 20100 Nintendo Switch Edition」だ。




Nintendo Switchなら約2.5回の充電が可能なので、電池残量を気にすることなく長い時間安心して選ぶことができる。
なお、このバッテリー容量ならiPhone XSなら約5.3回も充電可能なので、4〜5日の出張ならこれ一つあるだけでバッテリー切れの心配なく使えるのではないだろうか。




さらなる特徴は、USB PD(Power Delivery)対応だ。
USB PD対応のPCなどの機器への給電・充電ができる。
例えばMacBook(2016、12インチ)なら約1回はフル充電が可能だ。
一日外で、オフィスアプリケーションなど負荷のかかる作業をする必要がある場合も、移動時間や休憩時間にMacBookを充電しておけるので、バッテリー駆動時間を延ばすことができる。


そのほか
・容量の大きなデジタルカメラのバッテリーを利用する
・デジタルカメラの長時間動画撮影
これらを必要としている人にもピッタリとハマる製品なのである。


次は「Anker PowerCore AC」だ。
これは20,000mAhの大容量バッテリーとAC出力を組み合わせた製品だ。

筆者の自宅には3台のノートPCがある。
いずれもUSB PDに対応していない古いものばかりだ。
折角のモバイルノートPCであっても、経年劣化でバッテリー駆動時間は短くなってしまうので外出で持ち出すことも少なくなってしまっている。

そんな古いノートPCユーザーにとって便利なのが「Anker PowerCore AC」なのだ。

「Anker PowerCore AC」は、ノートPC付属ACアダプターをこのモバイルバッテリーに接続できるので、古いノートPCでも給電と充電が可能なのである。古いMacbookはUSB Type-CではなくMagSafe電源アダプタのモデルもあるだろう。そうした場合にでも、自宅のコンセントのように電源アダプタを接続して使用することができるスグレモノなのだ。




出力も最大90Wに対応するので、モバイルノートPCなら余裕で給電可能だ。
また、停電時などの場合、
ノートPCのデータを外付けHDDなどにバックアップする際にも「Anker PowerCore AC」に外付けHDDを接続すれば、ノートPCのデータをバックアップやコピーすしておくといった使い方もできる。

「Anker PowerCore AC」は、サイズが大きいため、普段持ち歩くという用途には気合いが必要となる。しかし旅行や長期滞在など、移動先に持ち込む用途であれば、十分、便利に利用できるだろう。

このほか、前述したように自宅でのバックアップ電源や災害時の緊急用の電源としても、用意しておくと安心だ。


ここまでは、バッテリーや用途に応じたモバイルバッテリーを紹介してきた。
最後に紹介するのは運用面が考えられた“目からうろこ”のモバイルバッテリーだ。

「Anker PowerCore Fusion 5000」は、一見すると普通のモバイルバッテリーである。
しかし普通と違う点がある、直接コンセントに差し込んで充電できるモバイルバッテリーなのだ。

これまでモバイルバッテリー本体を充電するには、ACアダプターとUSBケーブルを使って充電する必要があった。

「Anker PowerCore Fusion 5000」は、直接コンセントに本体を差し込むだけで充電できる。
つまり、ACアダプターも、USBケーブルも、ケーブルを繋ぐ手間も、必要ないのである。

しかしながら、便利なのはそれだけではない。




充電中でもUSBポートから給電が可能なのだ。

つまり「Anker PowerCore Fusion 5000」を充電中でも、スマートフォンの充電など、ほかの機器のACアダプター無しで充電できるのである。

普段の充電作業、運用を思い出してもらえれば、これがどれだけ便利なのかわかっていただけるだろう。

でもこれじゃあコンセントがない場所じゃ充電できないのでは?
と鋭いツッコミをされるかも知れない。そう、モバイルバッテリーはパソコンや施設備え付けのUSBポートから充電することもあるからだ。

もちろん「Anker PowerCore Fusion 5000」にも充電用のmicro USB端子も備わっている。
例えば、ノートPCにUSBケーブルを接続して内部のバッテリーを充電しておく、なんてことも可能なのである。




さて、PSEマーク対応で、Ankerのモバイルバッテリー4製品を、改めてピックアップ、チェックしてみた。

どれもあると便利な機能を持つ製品ばかり。
ヘビーユーザーには
Anker PowerCore 20100 Nintendo Switch Editionがオススメだ。

普段使いなら、
持ちやすいサイズのAnker PowerCore 10000 Reduxが良いだろう。

手間のかからない使い勝手や運用なら、
断然Anker PowerCore Fusion 5000だ。




モバイルノートPCの長時間運用、動画撮影時の電源なら、
直接ACアダプターが使えるAnker PowerCore ACだ。
Anker PowerCore ACは、アイディア次第で様々な運用の可能性があり、マルチなモバイルバッテリーでもある。


いずれもPSEマークを取得した製品ではあるが、
モバイルバッテリーは精密機械でもある。
このため
・落下や強い衝撃を与える
・アウトドアや浴室など湿気を含んだ状態、濡れた状態で利用する
このような状態での利用は、危険であることには変わりない。

PSEマークの義務化で、モバイルバッテリーの安全性は向上することは間違いない。
しかし、過信をせずに、運用と利用には十分注意をはらった上で使って欲しい。


執筆  mi2_303