VAIOのメイド・イン・ジャパン品質にこだわり! ユーザーニーズを満足させる理想的な質実剛健モバイルPC「VAIO SX14」

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“メイド・イン・ジャパン”の高品質を貫くVAIOが、大画面モバイルPC「VAIO SX14」(以下、SX14)を2019年1月25日に発売した。

・画面は14.0型ワイド液晶
・最軽量モデルでは約999g
「大画面」と「軽量」を実現した理想的なモバイルノートPCである。

CPUにはインテルの第8世代Coreシリーズを搭載。
・最小構成はCore i3-8145U
・Core i5-8265U
・Core i7-8665U
までをラインナップ。
特にCore i5およびCore i7はモバイル向けのCPUながら、ハイエンドに匹敵する4コア8スレッド処理に対応する高性能なCPUである。


左がVAIO S13、右がVAIO SX14。赤線で囲うと画面サイズの違いがよくわかる


14.0型のディスプレイは狭額縁設計をすることで、13.0型モデルの「VAIO S13」と同等のサイズを実現している。
持ち運びやすいA4サイズに、14.0型の大画面を搭載することで、自宅やオフィスでもメインPCとなる使い勝手となっているのだ。




通常モデルはFHD(1920×1080ドット)の液晶パネルだが、最上位モデルの「VAIO SX14 ALL BLACK EDITION」は、4K(3840×2160ドット)の液晶パネルを搭載する。

14.0型に4Kはオーバースペックなのでは?
と思うかも知れない。

たしかに、4K表示では文字が小さくて読み取るのは困難だ。
しかしながらWindows 10には画面表示の「スケーリング」機能が搭載されているため、200%や300%(デフォルト設定)などの倍率で表示することができる。


標準の300%スケーリング表示と100%表示の文字の違い


例えば200%ならFHD(1920×1080ドット)モデルと同じ拡大率となるが、表示される文字は元の解像度のまま4倍に引き上げられているため滑らかで美しい。特に画数が多い漢字がクッキリと表示されるので目に優しくそして読みやすい。もちろん、写真や動画は4Kの解像度で表示されるので、高精細な映像を楽しむことができるのだ。

今回は、最上位モデルを試用したのだが、その高精細な4KディスプレイはWebブラウザの表示やオフィスアプリケーションなど、一番文字を目にするアプリケーションで効果があり文字が読みやすく、ワンランク上のPCを使っている実感を味わうことができた。

さらに、この4KディスプレイはWindows 10がサポートする「Windows HD Color」に対応しており、ハイダイナミックレンジ(HDR)とワイド色域(WCG)コンテンツを表示可能なのである。

「Windows HD Colorとは何?」と思うかもしれないが、簡単に言ってしまえば、SX14の4Kディスプレイは高価なハイエンドTVに搭載されている「4K」と「HDR」機能が搭載されており、最先端のハイクオリティな映像を楽しむことができるというわけだ。

まだまだ、コンテンツの数は少ないが、YouTubeで「4K HDR」で検索すれば、これまで体験できなかった「光」の眩しさと暖かさや冷たさを感じる「空気感」のある映像を見ることもできる。


上が4K HDR表示、逆光で影になった人物のディテールが再現されている。実表示ではさらに太陽の光が眩しくきらめいている


実際に様々な映像を表示してみたが、細かなディテールまで描写する高精細な4K表示と、太陽が照らす地面の明るさや窓の外の景色の眩しさなど、これまでの映像では実現できなかったリアリティをすぐに楽しむことができた。

最近では、4KのHDR撮影に対応したミラーレスカメラや「Xperia XZ2/XZ3」などスマートフォンでも本格的な4K HDR撮影が可能な機種も増えて来ていることから、撮影した映像の編集に関してもSX14なら撮影現場での調整や確認なども実現可能であると感じた。

4KのHDR撮影に対応したカメラを持っていて、動画編集をしてみたいのであればCore i7搭載モデルおよびALL BLACK EDITIONは一つの選択肢として十二分に成り立つ。

動画の書き出し速度に関しては、ハイエンドPCに及ばないが、ストレスなく動作する実用的な使用感とHDR映像の確認、そして長時間の出力作業でも消費電力が低いので電気代への優しさも魅力である。

さてSX14は、目に見える機能だけではなく、目に見えない部分も作り込まれている。

SX14は、「VAIO Pro PK」として同じモデルで法人展開をしている。法人向けとしては、様々な利用シーンに対応できる端子類や、導入する部署に応じた無駄のない製品ラインナップが重要だ。

そして、もっとも重要視されるのが耐久性である。

毎日業務で利用するPCが簡単に壊れてしまっては大問題だ。そこでVAIOの法人向けPCは、
・鞄に入れて満員電車に乗った際などの高い圧力に対する耐久性と高剛性
・キーボードにボールペンを置いたままディスプレイを閉じてしまう
・キーボードに飲み物をこぼしてしまう
こういった状況やアクシデントにも対応するよう設計されている。


法人向けの高い耐久性を持つPCが、個人向けとしても展開されているため安心して長く使うことができるというわけである。

こうしたハードウェア性能と高耐久性のほかに、モバイルPCに求められるのは、持ち運びやすさと、もう一つバッテリーの駆動時間だ。SX14はモデルによってバッテリー駆動時間は変わるのだが、最上位モデルの約8.2時間から最小構成モデルの約11.0時間と約3時間の差がある。オフィスソフトなどで一日中外で作業をするなら、最小構成のモデルが軽くてバッテリーの駆動時間も長くて実用的だ。

この差は、最上位モデルには最高のパフォーマンスを引き出すためのハードウェア構成であるからだ。ある意味ニーズに即した結果のあらわれである。




そのこだわりは軽さを訴求ポイントとするモバイルPCでありながら、最上位モデルのALL BLACK EDITIONでは、パフォーマンスを優先するために、冷却ユニットに熱伝導効率が高い「銅」を採用していることでもわかる。
銅は熱に対するメリットもあるが、同じサイズのパーツと比較すると重くなるというモバイルPCにとってのデメリットがあるからだ。

しかながら、最上位モデルを購入するユーザーは、
・数10gの軽さではなく、パフォーマンスを重視している
こうした判断からの選択だ。
この選択はユーザーニーズにカチッと当てはまる見事なものである。

とはいえ、バッテリー駆動でハイパフォーマンスな動作を持続させればカタログスペックよりもさらにバッテリー駆動時間は短くなる。

そこでバッテリー対策として、USB PD(Power Delivery)対応のモバイルバッテリーを接続して給電することを可能としているのだ。
これならACアダプターで電源を取ることができない場所での利用でもバッテリー切れを心配せずに使うことができる。


USB PD対応のモバイルバッテリーを接続すると給電が始まった


また、本体充電(電源をオフにした状態)は、
・付属のACアダプターでの充電
・USB PD対応のモバイルバッテリー
・一般的な5V出力のモバイルバッテリー
・スマートフォン用のACアダプター
など、多彩な機器を利用することが可能となっている。

たとえば、20,000mAh出力のUSB PD対応モバイルバッテリーであれば、約3.5時間でSX14本体のフル充電が完了し、2回もの充電が可能である。


スマートフォン用のモバイルバッテリーをUSB Type-Cケーブルで接続したところ、本体側面のLEDがオレンジ色に点灯し充電中であることが確認できた


万が一、出張先に専用のACアダプターを忘れたとしても、コンビニなどでも購入可能なスマートフォン用のACアダプターがあれば充電ができる。
ただし、専用のACアダプターのような急速充電はできないため、フル充電には約7.5時間掛かるとしている。

このようにSX14は、
・法人向けと同じ高耐久性と拡張製
・モバイルPCとしての持ち運びやすさ
・柔軟な充電方法
これらのユーザーニーズあったパフォーマンスで選べるラインナップがある。




SX14は、これから新生活が始まる社会人や学生にもオススメしたい、長く使えるモバイルノートPCといえるだろう。

写真や動画を編集するクリエイターには、Core i7と4K HDRパネルを搭載する最上位モデルのALL BLACK EDITIONも即戦力モデルとしてオススメである。


執筆  mi2_303