天然素材の「桐ヘッドホン」! オンキヨーが和楽器に使われてきた桐の可能性を広げる

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木などの木材は、人にやさしい素材とよく言われる。
日本では、昔から木を素材として生活の中でいかして暮らしてきた。

そして桐も、古くから日本人に愛されてきた素材のひとつだ。

桐は、軽くて加工しやすい木材である。
この特性から、家具だけでなく、琴や琵琶(びわ)などの楽器にも広く利用されてきた。

今、音響メーカーのオンキヨーが、そんな桐の新しい可能性を広げてようとしている。

オンキヨーの桐製ヘッドホンは、まだ開発段階の試作品だ。
今回、「ポータブルオーディオフェスティバル2018 SUMMER TOKYO(通称、ポタフェス)」にて、参考出品のかたちであったが試聴することができた。


■古くから和楽器に利用されていた「桐」を使ったヘッドホン
桐製ヘッドホンは参考出品のかたちで、オンキヨー&パイオニアブースに陳列されていた。

桐は、日本の木材の中でも
・軽量
・音響変換効率に優れている
という特徴がある。


参考出品された桐製ヘッドホン



「桐は古くから箏(そう)や琵琶などの和楽器に使用されています。和楽器の心地よい響きに着目して、開発を進めました。音の響きを良くするために、ハウジング内部は綾杉彫りを採用しました。」




桐製ヘッドホンは見ためにも、高級感が溢れているヘッドホンだ。


高級感がある桐製ヘッドホン



綾杉彫りは、ヘッドホンのハウジング内側に採用されている。
筝や三味線などの和楽器の名器には、この綾杉彫りが採用されているという。
今回は綾杉彫りの実装面は見られなかったが、美しい響きを実現することができるそう。


桐の木目が美しい


ドライバーには、100%CNF(セルロースナノファイバー)の振動板を採用したことで、抜けの良い高域再生が可能になった。


100%セルロースナノファイバーの振動板を採用した


和楽器の音楽を試聴させていただいたが、笛の微妙な音の揺れがリアルに再現されていて、実に心地の良い響きだった。


ITライフハック 関口哲司