浅田真央さん(写真は2017年4月撮影)

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「選手じゃないから。お客さんがみんな(いろんなことを)頑張って毎日やって楽しみにしてきてくれるから」―。

プロスケーターの浅田真央さん(27)は、2018年5月にスタートしたアイスショーで、プロデュースから出演までこなしている。「ファンに感謝を届けたい」との思いから「サンクスツアー」と題したこのショーに、真央さんが並々ならぬ思いで臨んでいることをうかがわせる一幕があった。

本番2週間前、感情が爆発

ショーには真央さんの他、姉の舞さん(29)、3月に現役引退を発表した無良崇人さん(27)、一般公募で集めた7人のスケーターが参加している。6月17日、ショーの舞台裏に半年間密着したドキュメンタリー番組「幸せはリンクの中に〜浅田真央 人生の第2章〜」(フジテレビ系)が放送された。

本番2週間前、練習が思うようなペースで進まず、真央さんは焦っていた。グループナンバーがそろわない―。ひとりスケートリンクを離れてうつむく真央さんに、マネージャーの叱咤がとんだ。

「なんでそんなにいらいらしているのか。みんなに当たってどうするの、こんな時期に。じゃあ、しゃべりに行けって!」

リンクの端に出演者を集めた真央さんは、感情を爆発させた。目には涙を浮かべていた。

「何回も何回もやってきてるのに全然できてないよね。(ステップだって)今日全然できてないし、一からやり直しがなかった?いつも最後はできてるのに、今日も一からやり直しだったじゃん!もう、真央の頭がぐちゃぐちゃになっちゃった!もう2週間しかないよ!」

途中、一般公募で選ばれたスケーターのひとりが「ごめんなさい」と謝った。それでも、真央さんは話を続けた。

「違う違うほんとに。だってもう2週間だよ(中略)真央も完璧じゃないからさ、みんなにも言えないし、言いたいけど、不安もあるから。だからこそみんなで頑張らないとダメだと思う。選手じゃないから。お客さんがみんな(いろんなことを)頑張って毎日やって楽しみにしてきてくれるから。自分ひとりのプログラムじゃないから」

「妖精で天使だけど人間の浅田真央の本気」

幼少期からメディアに注目され、天真爛漫な笑顔を見せてきた真央さんの舞台裏での姿に、ファンらは驚き、そして感動している。

「真央ちゃんのあんな表情初めて...」
「泣きながら必死に想いを伝えてる真央ちゃんの姿に泣きそうになった」
浅田真央さんのプロ根性にひれ伏す」
「妖精で天使だけど人間の浅田真央の本気」
「妥協の無いその姿勢が本当にかっこいい」