2歳児の母、レストランの見知らぬ客に驚く対応を受ける(画像は『WalesOnline 2018年4月23日付「This family’s little boy kept hitting a restaurant guest on the head with a balloon - the family were stunned by what he did next」』のスクリーンショット)

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幼い子を連れた家族は、ファミリーレストランへ出向いても周囲にはやはり気を遣うものだろう。このほど英ウェールズで、ファミリーレストランに食事に訪れた一家が驚きの経験をし、母親を感動させたという。英メディア『WalesOnline』『Mirror』などが伝えた。

ウェールズの首都カーディフのスランエダイルン(Llanedeyrn)に暮らす2児の母リサさんは4月23日、パートナーのフィリップさんと2人の子供を伴ってアメリカン&イタリアンのレストランチェーン店「Frankie and Benny’s(フランキー・アンド・ベニーズ)」を訪れた。

ちょうど混んでいた時間帯だったため、しばらく待っていた一家のもとへウエイトレスがやって来て、2歳になるルカ君に風船と塗り絵を手渡してくれた。食べ物が運ばれてくるまでの間、ルカ君が手に持ち揺らしていた風船がちょうど隣の席に座って食事中の男性の頭を叩く形になってしまった。リサさんとフィリップさんは恐縮し男性に謝罪し、その男性が静かに食事ができるようにと別の席に移動したい旨を店側に伝えた。

男性は繰り返し「大丈夫ですから」と一家に伝えてくれたものの、やはり食事を邪魔してはいけないと思いリサさん達は別の席へ移った。そしてリサさんとフィリップさんは食事を終え、子供たちの分と合わせて70ポンド(約10,600円)となった食事代を払うため、店のスタッフをテーブルに呼んだ。するとウエイトレスが大きな笑みをたたえながら近づいて来て、リサさんはその笑顔の理由を知ることとなった。

なんと先ほどの男性が一家の支払いを済ませてくれていたのである。しかも男性は、会計に加えて家族分のアイスクリーム代まで払ってくれていた。それを知ったリサさんとフィリップさんの目には思わず涙がこぼれたという。リサさんはその時の心境をこのように語った。

「こんな親切にしてもらって、本当に信じられませんでした。レストランは混んでいたし、ルカは少し落ち着きがなくなり、持っていた風船を振り回して男性の頭に何度も当たってしまったんです。申し訳なく思ったので席を移動したのですが、ご馳走になるなんて。今でも信じられません。ウエイトレスは、『過去にこの店でこんなことは起こったことが無かったので、伝えることをワクワクしていた』と言っていました。今、私たちは難しいかもしれないけれどあの親切な男性を見つけたいと思っています。もう一度会えたら、代金をお返しして私たちが食事をご馳走したいのです。子供たちとの外出は時にとてもストレスがたまります。でも、イライラした態度を取られるよりこんな素敵な親切を受けたことを本当に嬉しかったのです。家族や友人みんなに、この喜びを伝えました。世の中には素晴らしい人がいるのだということをみなさんにも知ってもらいたい。」

このニュースを知った人からは、「風船を客の頭に当てないように両親は気を付けられなかったのか」「子供の躾をきちんとすべき」といった批判的な声もあがったが、「ファミレスだから、店側も訪れる子供たちが騒がしいことには多少理解を示しているとは思うけれど、それでもこんな親切な人がいるというのは素敵なことよね。最近では子供の入店を年齢制限する店も多いから」「故意に子供がしたのでなければ、私なら文句は言わないわ。この話のメインとするところはそこではないでしょう。子供の躾うんぬんとか言ってすぐ批判する人は気の毒な人だと思う」「ご馳走した男性も素敵だし、家族も思いやりがある人たちじゃないの」といった声があがっている。

画像は『WalesOnline 2018年4月23日付「This family’s little boy kept hitting a restaurant guest on the head with a balloon - the family were stunned by what he did next」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)