大谷翔平とマーティン・マルドナード【写真:Getty Images】

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同僚から「ホルヘ」と呼ばれる大谷、女房役は「ラテン系の名前が必要だった」

 投打両方での活躍で、メジャーを沸かせているエンゼルス大谷翔平投手。24日(日本時間25日)の敵地アストロズ戦は6回途中4失点で勝敗はつかなかったものの、メジャー自己最速の101マイル(約163キロ)を連発するなど、ポテンシャルの高さを存分に見せつけた。チームメートは、二刀流という偉業に挑む大谷に“ラテン系”の「ホルヘ」というニックネームをつけているが、「英語よりもスペイン語の方が理解している」という意外な証言も飛び出している。ESPNが報じている。

 大谷はアストロズ戦で球場のスピードガンで100マイル(約161キロ)以上を6回計時。特に、昨年の世界一球団に対してギアを上げた5回は豪速球を連発した。1点リードの6回1死一塁で降板し、2番手アルバレスが逆転2ランを浴びたため白星は消えたものの、あらためて投手としての潜在能力の高さも見せつけた。

 投手としては4試合登板で2勝1敗、防御率4.43、20回1/3で26奪三振、打者としては11試合出場で打率.333、3本塁打、11打点。ESPNでは「日本人の二刀流の天才、ショウヘイ・オオタニ。今シーズン、彼がエンゼルスでこれまで成功を収めたきたが、その全ては彼のニックネームが生まれたスプリングトレーニングから始まった」と紹介。まだ開幕から1か月弱の段階だが、ここまでのパフォーマンスを「成功」と評価している。

 記事の中で、マーティン・マルドナード捕手は「ラテン系の名前が必要だったんだ。僕たちは彼のことを『ホルヘ』と呼んでいるんだ」と証言。そして、女房役は大谷のスペイン語能力の高さについても明かしている。

「もう少しインコースを投げてみなよってスペイン語で伝えると、彼は理解する」

「彼は日本でプレーしていたラテン系の選手のことについて話してくれてね。だから、彼はスペイン語の単語も少し知っているんだ。小さなことだけど、彼とコミュニーケーションを取ることを大事にしているんだよ。特に言葉でね。もう少しインコースを投げてみなよってスペイン語で伝えると、彼は理解するんだよ」

 なんと、大谷はすでにスペイン語を理解しているという。日本ハム時代に助っ人とコミュニケーションを取っていたことが生きているようだ。歴代7位の通算619本塁打を誇り、将来の米国野球殿堂入りが確実なドミニカ共和国出身のアルバート・プホルス内野手も「彼は恐らく英語よりもスペイン語の方が理解していると思うよ」とコメントしている。

 初本塁打の後の「サイレントトリートメント」に象徴されるように、大谷の“愛されキャラ”がチーム内で受け入れられていることは間違いない。もちろん、それは本人の努力があったからこそ。ソーシア監督は「フィールド内での絆を深めるために、ショウヘイはスプリングトレーニングで一生懸取り組んでいたよ。クラブハウスでも、選手たちみんなとすっかり溶け込んでいたんだ。見ていて楽しい時間だったね」と明かしたという。

“オオタニ効果”とも言える勢いで、スタートダッシュに成功したエンゼルス。「ホルヘ」が見せる圧巻のパフォーマンスをチームメートたちも楽しんでいるようだ。(Full-Count編集部)