さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介するTOKYOFMの番組「ピートのふしぎなガレージ」。4月14日(土)放送のテーマは「サンドイッチ」。タマゴサンドにハムチーズサンド、ポテサラサンドにツナサンド! 子どもから大人までみんなに人気のサンドイッチは、春の行楽にも欠かせないメニューです。今回は、サンドイッチにおすすめの具材やおいしい作り方のコツを、TOKYO FMの番組の中で詳しい方々に教えていただきました!
(TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」2018年4月14日(土)放送より)


※写真はイメージです。



◆「ちょっとのコツでおいしいサンドイッチに!」
フードコーディネーター ナガタユイさん


── サンドイッチを作る一番のコツといえば?

サンドイッチを作るときにパンにバターを塗りますが、これは食材の水分でパンがビチョビチョになるのを防ぐ役割があります。逆に乾いた食材では、食材をパンにくっつかせてまとめる糊のような役割をします。そして、何より風味を良くしておいしくする。だから、めずらしい食材よりも、まずはおいしいバターを使うのがおすすめです。

私が使うのは無塩バターです。味つけは好みではあるのですが、料理の基本として塩を足すことはできても引くことはできないんです。塩気の強い食材を挟んだりソースを重ねていったときには、有塩バターだと味が濃くなってしまうことがあります。そこでバターを無塩にしておけば間違いがありません。

── 定番のサンドイッチを作るときのコツはありますか?

BLTはトマトの水分が出てしまうので、どちらかといえばお弁当には向いていません。それでもBLTをお弁当にするなら、挟む順番を工夫しましょう。パンに直接トマトをくっつけないよう、レタスとベーコンの間にトマトを挟むんです。ソースもパンに水分を移りにくくするために、トマトと同じようにレタスとベーコンの間に入れましょう。

タマゴサンドは味付けがマヨネーズだけだとおいしくありません。塩コショウが足りないんです。ゆで卵を刻んだら、先に塩コショウで下味をつけてください。卵の味が生きてくる塩コショウの味がほどよくついたら、そこに少しずつマヨネーズを加えましょう。マヨネーズが多すぎるとドロドロになってしまい、パンに挟んだときに流れ落ちてしまいます。

── ナガタさんの好きなサンドイッチは何ですか?

私はキュウリだけのシンプルなサンドイッチが大好きです。キュウリをスライスしただけだと青臭くなってしまうので、塩コショウ(下味は白コショウで)して、お酢をちょっとかけて全体をなじませてからパンに挟みます。ほどよいピクルス感が出て、すごくおいしいですよ。マリネしたときに出た水分はペーパータオルで吸い取りましょう。

イギリスのアフタヌーンティーでは、このキューカンバー(キュウリ)のサンドイッチが大定番です。クラシックなホテルに行くと、おなじみの3段になったお皿のどこかに、片手でつまんで食べられるよう小さく切られたサンドイッチが必ずあります。日本よりも薄くて固いパンのサンドイッチは、とても上品な味です。

◆「ホテルのサンドイッチがおいしい理由」
ホテルニューグランド「ザ・カフェ」料理長 長谷信明さん


── このホテルでは、いつからサンドイッチを?

昔のメニューをひも解いたところ、このホテルでは1935年からサンドイッチを出していたようです。種類としては、アメリカンクラブハウスサンド、チキンサンド、ローストビーフサンド、チーズサンド、それから「取り混ぜ」というサンドイッチもあったようですが、おそらくミックスサンドのことでしょうね。

初代料理長のサリー・ワイルはパリのホテルから横浜のホテルニューグランドへ来たのですが、この人がそのサンドイッチメニューを作ったようです。現在もクラブハウスサンドとクロックムッシュのレシピは変わっていません。ミックスサンドは時代に合わせてチーズからツナに変わったりしていますが。

── ホテルのサンドイッチと、普通のサンドイッチはどこが違うんでしょう?

最近はコンビニのサンドイッチもおいしいですよね。コストパフォーマンスも良いし、ちょっとお腹が空いたときにつまむのにはピッタリだと思います。でも、ホテルのサンドイッチはディナータイムでもお客様に頼んでいただくので、ひとつの食事として作っています。そこが違いなのではないでしょうか。

私がホテルニューグランドに入って最初に教わったのは「ミックスサンドのパンの高さを基準にする」ということでした。ミックスサンドは角パンを1cm弱で切るので、6枚で6cm。でも、ステーキやハンバーグを挟む場合は2枚だけなので、1枚を3cmにするんです。これは、うま味の肉汁をすべてパンが吸い取って、お客さんが手を汚さずに食べられるようにするための工夫だと思います。

── ホテルで出てくるようなサンドイッチを、家庭で作るコツはありますか?

クロックムッシュは家でもおいしく作れますよ。コツは、パンの厚さと染みこませるバターの量です。フライパンの中にちょっと多めのバターを入れて、厚めのパンの表面に焼き色をつけたら、とろけるチーズとハムをのせてレンジで30秒くらい加熱してチーズを溶かしてください。それを合わせれば出来上がりです。

ひとつだけ注意してほしいのが、パンはレンジで加熱しすぎると水分が抜けてカチカチになってしまうことです。そこだけ気をつけて、おいしいクロックムッシュを召し上がってください。

◆「タマゴサンドが好きな人はぜひ!」
株式会社ポムフード 伊藤寛太さん


── このお店は、タマゴサンドがいっぱいですね!

『ウフ タマコ サンド』では毎日50種類のタマゴサンドをご用意しています。和風でしたら明太子や柚子胡椒、塩昆布などが混ざったタマゴサンドがありますし、洋風でしたらベーコンやチキンなどが混ざっていたり。ちょっと変わったところでは、ピータン、ほっけ、サバなどもあります。

日本人の好きなサンドイッチの1位はタマゴサンドです。そこで思いきってタマゴサンドに特化した専門店を作ってみようと思ったのが、このお店を始めたきっかけでした。コンビニでタマゴサンドを買うと、玉子しか入っていません。もっといろんなタマゴサンドがあっていいんじゃないか……とあれこれ考えているうちに、どんどん種類が増えてしまいました。

── なぜそこまでタマゴサンドに……いえ、玉子にこだわりが?

実はもともと『ポムの樹』というオムライスの専門店を展開している会社で、そちらでも40〜50種類のオムライスを提供しているんです。その新しい取り組みとしてサンドイッチ屋さんをはじめるにあたって、「やっぱり玉子にはこだわっていこう」と考えました。

一番オーソドックスな商品は「タマコサンド」です。「タマゴ」ではなく、『ウフ タマコ』の「タマコ」。漢字の「玉子」が由来ですね。実は「ウフ」もフランス語で玉子という意味なので、『ウフ タマコ』は「たまごがいっぱい!」みたいなイメージです。

── タマゴサンドには、どんな具材が合うのでしょう?

けっこう合うのが塩味のあるものです。醤油系の味はやっぱり日本人好みなのかなぁとメニューを開発していて感じました。逆に合わないのが香りの強いもの。シナモンが代表的ですね。カレー粉ならまだ合うのですが、香辛料が強すぎるとその味が勝ってしまい食べにくくなります。

パンはすべて玄米パンを使用しています。人気メニューは「ローストチキンと大葉ソース」「明太子」「サバ」あたりですね。サバ缶の味は玉子によく合いますし、「カリカリ梅」もめずらしい食感と酸味がおいしいですよ。価格は300〜400円くらいなので、ぜひ気軽にいろいろお試しいただければと思います。

TOKYO FMの「ピートのふしぎなガレージ」は、《サーフィン》《俳句》《ラジコン》《釣り》《バーベキュー》などなど、さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介している番組。案内役は、街のはずれの洋館に住む宇宙人(!)の博士。彼のガレージをたまたま訪れた今どきの若者・シンイチと、その飼い猫のピートを時空を超える「便利カー」に乗せて、専門家による最新情報や、歴史に残るシーンを紹介します。

※「ピートのふしぎなガレージ」では、毎週100名に山猫冒険団の団員章・缶バッジが当たる「新団員総選挙」を開催中! 詳しくは番組サイトをご覧ください。

あなたの知的好奇心をくすぐる「ピートのふしぎなガレージ」。4月21日(土)の放送のテーマは「富士五湖」。お聴き逃しなく!


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聴取期限 2018年4月22日(日)AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:ピートのふしぎなガレージ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週土曜17:00〜17:50(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/garage