エンゼルス・大谷翔平【写真:田口有史】

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8奪三振の投球でスライダーに注目集まる、MLB公式が「えげつない」と動画紹介

 エンゼルス大谷翔平投手が2日(日本時間3日)の練習試合で2回2/3を4安打2失点8奪三振と好投。米国でも大きな注目を浴びている“ルーキー”が、メジャーデビューへ向けて着実に適応を進めている。2月24日(同25日)のオープン戦初戦に比べて直球の力強さが増す中、この日称賛を浴びたのはスライダー。MLB公式インスタグラムが、3回に超有望株のケストン・ヒウラを空振り三振に仕留めた場面を動画で紹介すると、ファンから「これは違法にしなければ」「イケてる」などと驚きの声が上がっている。

 初回は1死からヒウラに二塁打を浴びながら無失点に抑えるも、2回は3連打を浴びて2点を失った大谷。その後、打者2人を打ち取ったところで、特別ルールで攻守交代に。しかし、アウトは全て三振に奪うなど、ボールの威力はあった。

 そして、“本領発揮”となったのが3回。テイラー、ヒウラ、フランクリンを三振斬り。2回途中から5者連続三振に仕留め、52球でマウンドを降りた。捕手のリベラがMLB公式サイトの記事で「初回、彼はマウンドを見ていた。マウンドを把握しようと努めていた。彼は進歩を見せ、最後のイニングは並外れていた」と振り返ったように、3回はまさに圧巻の投球。特に、初回に二塁打を許していたヒウラに“リベンジ”を果たした1球は強烈だった。

 外角低めへと鋭く沈み込むボールに、ヒウラはなす術なし。バットは虚しく空を切った。MLB公式インスタグラムが「えげつない」の一言を添えてこの動画を公開すると、地元ファンからも驚きの声が次々とあがった。

「本当にえげつない」

「将来のエース」

「ビースト!」

「ウィッフル・ボールの動きだ」

「この男は素晴らしい」

「今年、観るのが最も楽しみな選手」

「残酷だ」

「ヤンキースに行けば良かったのに」

「彼はフリスビーを投げている!!」

「彼はウィッフル・ボールを投げているのか?」

「ショータイム」

「これは違法にしなければ」

「彼はクレイジー」

「イケてる、イケてる、イケてる」

「彼は火星からやって来た」

 野球が原型となっているスポーツ「ウィッフルボール」では、穴の空いたプラスチックのボールが使われる。信じられないような変化をすることが特徴だが、大谷のボールはそれほど変化する印象を与えたようだ。本人は登板後のNHKのインタビューでスライダーについて「いまいち変化のキレであったりとかはあまり良くなかった」と話していただけに、状態がさらに上がってくれば、ファンの衝撃はさらに大きくなるだろう。(Full-Count編集部)