決勝ゴールを決めてチームメイトから手洗い祝福を受ける本田。その存在はいまやパチューカのみならず、メキシコ・リーグ全体でも希有なものに。 (C) Getty Images

写真拡大

 その左足がチームを勝利に導いた。
 
  現地2月11日、リーガMX(メキシコ・リーグ)後期第9節で、パチューカはレオンを2-1で下した。
 
 43分にレオン、66分にパチューカと、互いに1点を奪った試合は、後半アディショナルタイムに劇的な幕切れを迎える。その主役となったのは他ならぬパチューカに所属する本田圭佑だった。
 
 相手のペナルティーエリア内でのファウルでPKを獲得したパチューカ。そしてこの最終盤での決定機でキッカーを務めた本田は、相手GKの動きを見極めてゴール右隅に難なく決めてみせたのだ。
 
 値千金の決勝ゴールを決めた本田。後期リーグ第5節モレリア戦以来4試合ぶりとなる、今季4ゴール目を奪取したサムライには、メキシコ・メディアの多くが賛辞を贈っている。
 
 メキシコ紙『Esto』は、「アリガトウ! ケイスケ」と見出しを打ち、日本代表MFの殊勲の活躍を褒めちぎっている。
 
「トゥーソス(パチューカの愛称でネズミの意)は力強く、試合展開を一転させた。ハーフタイム直前に相手に先手を取られたものの、この日の彼らは激しく、反応も素早かった。そしてセバスティアン・パラシオスとケイスケ・ホンダのゴールで試合は劇的な幕切れを迎えた」
 
 また、メキシコ紙の『UNIVISION DEPORTES』が、「絶好機にキッカーとなったケイスケ・ホンダが勝どきを上げるゴールを決めた」と褒めちぎれば、同じくメキシコ紙の『RECORDO』は、「トゥーソスが劇的PK弾でライオンを退治した」と銘打ち、次のように本田のパフォーマンスを讃えている。
 
「ホンダが残りわずかの時間帯で決めたゴールがパチューカを勝利に導いた。ケイスケ・ホンダは試合が終わる数秒前にもたらされたPKの責任を全うした」
 
 後期リーグの9節を終え、4ゴール・4アシストとほぼ毎試合ゴールに絡む活躍を示している本田。パチューカも6位に浮上と上り調子だ。
 
 6月に開幕するロシア・ワールドカップ本大会の日本代表のメンバー入りに向けて、コンディションを着実に上げている本田から、ますます目が離せなくなっている。