旭山動物園/ペンギンの散歩/(C)旭川市旭山動物園

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北海道旭川市にある日本最北の動物園・旭山動物園。冬期開園中は、雪や寒さを生かした展示を楽しめるのが魅力です。というわけで、冬に行ったら絶対に見ておきたい施設やガイドをまとめた園内ルートを紹介しますね!

旭山動物園/「ぺんぎん館」前にある、トボガン広場/(C)旭川市旭山動物園

■ 10時半に入園後、ペンギンの散歩コースへ移動

冬期開園中の開園時間は10時30分。まずは、11時から実施の「ペンギンの散歩」を見に行きましょう! ちなみに、旭山動物園には正門・西門・東門の3か所に駐車場がありますが、「ぺんぎん館」や「あざらし館」に近いのは西門の駐車場。冬期間だけ無料となっているので、今回は西門駐車場から入園する想定で紹介しますね。

入園後、「ペンギンの散歩」に備えて散歩コースへ移動。「ペンギンの散歩」とは、冬期の運動不足解消を目的とした、ペンギン本来の習性や生態を見ることのできる人気ガイド。「ぺんぎん館」から学習ホール付近までの往復約500メートルを30〜40分ほどかけて散歩する姿が見られます。人気のガイドなので、最前列で見学したいなら早めに並んでおくのがベストです。午前11時から開始ですが、2月末までは14時30分にも行われますよ(天候・状況により変更あり)。

また、「ぺんぎん館」前には冬限定のトボガン広場も開設しているのでぜひ見てみてくださいね。「トボガン」とは雪の中を腹ばいで移動すること。ただ、広場に現れるかどうかはペンギンの気分次第。タイミングがあえば、翼(フリッパー)で雪をこぐようにして進むようすを見られますよ!

■ ペンギン観察のあとは「あざらし館」にある流氷広場へ

ペンギン観察のあとは、散歩コースからも近い「あざらし館」へ。1月下旬ごろからは「流氷広場」が現れるんです。これは、屋外プールに雪や氷を入れて凍らせ、まるで氷の海で暮らしているかのようなアザラシを観察できる広場。来園時、まだ流氷広場が出来ていなくとも、脂肪を蓄え、夏より大きく見えるアザラシが見られますよ!

■ 12時半頃、「あざらし館」併設の中央無料休憩所で休憩

このへんで、いったん休憩。寒さの厳しい旭川なので、冬は休み休み園内を回るのがおすすめ。冷えた体を温めて、午後からの園内散策に備えましょう。

■ 13時頃〜15時頃、雪の中で過ごす動物たちを観察

雪の中で過ごす動物が見られるのも冬の旭山動物園ならでは。まずは2017年8月に双仔が誕生したレッサーパンダ舎へ。

レッサーパンダは標高の高い山岳地帯で暮らす動物なので、夏よりも冬のほうが得意。雪の中で元気に遊ぶツインズに癒やされたら、次は少し上がってシロフクロウ舎へ。

シロフクロウ舎は屋外にあるので、中にはしっかり雪が積もっています。じっとしていると、雪と同化してどこにいるのか分かりません! どこにいるか、探してみると面白いですよ。

シロフクロウ舎から坂を上がり、おらんうーたん館の横にあるのがトナカイ舎。トナカイは、1年のほとんどを雪で覆われた北極圏で暮らしているので、寒さにとても強いんです。2017年6月に子供(ノエル・オス)が誕生していて、親子で過ごす姿が見られますよ。

シカの仲間で唯一オス・メス両方にツノがありますが、早く抜けるのはオスのほう。旭山動物園にいるオスのデナリのツノも12月下旬に抜け落ちたそう。また、トナカイは歩くとカチカチと音が鳴るので、耳を澄まして聞いてみて。ちなみに、英語では「カリブー」といい、「トナカイ」の語源はアイヌ語なんです。

■ 15時頃、「もうじゅう館」にいるアムールヒョウの双子を観察

雪の中で過ごす動物たちをたっぷり堪能したら、坂を下りて「もうじゅう館」へ。2017年8月に生まれたアムールヒョウの双子、オスの「とわ」(永遠)とメスの「みらい」(未来)がデビューしているんです! 放飼場には閉園間際の15時〜15時半ごろに出ていることが多いらしいので、もしかすると遭遇できるかも知れませんよ。

そして、閉園時間の15時30分に退園。今回紹介した以外にも、ホッキョクグマやユキヒョウ、シンリンオオカミなど、まだまだ冬が得意な動物たちはたくさんいますよ。もちろん、北海道産動物舎にいるキタキツネやエゾタヌキなども元気です。夏とは違う園内をたっぷり楽しんでみてくださいね!

※写真提供:旭川市旭山動物園

旭川市旭山動物園 ■開園期間:冬期開園11月11日(土)〜2018年4月8日(日)※12月30日(土)〜2018年1月1日(祝)は休園 ■時間:冬期開園10:30〜15:30※入園は〜15:00 ■住所:旭川市東旭川町倉沼 ■電話:0166・36・1104 ■料金:大人820円、中学生以下無料(北海道ウォーカー)