(写真=原州地方国土管理庁)

写真拡大

銅像を建てるのがなにかと好きな韓国。

平和の少女像(=慰安婦像)や強制徴用労働者像は言うまでもなく、ソウルのランドマーク・光化門広場には歴史人物である世宗と李舜臣の銅像が、江南には世界的にヒットしたPSYの『江南スタイル』をモチーフにした銅像も建てられている。

(参考記事:PSYの『江南スタイル』をモチーフにした銅像が物議。本人も「やりすぎ」と困惑

ところが昨年11月、江原道麟蹄郡(インジェぐん)にとある人物の銅像が建てられて物議を醸した。その人物とは、アメリカの有名俳優マリリン・モンローである。

制作・設置に約5500万ウォン(550万円)が費やされたというモンローの銅像は、映画『七年目の浮気』で白いスカートが大きくめくれるあの有名なシーンを再現。2016年から行われた河川環境整備事業の一環として建てられた。

建立の理由がこじつけ

はたしてモンローと韓国はどんな因縁があるのか。

原州地方国土管理庁は、1954年にモンローが麟蹄にあった在韓米軍基地に訪れて慰問公演を行ったため、その事実を積極的にアピールし、地域観光活性化に役立たせるのが銅像建立の理由と説明している。

ただ、世間の反応は冷ややかだ。

韓国文化遺産政策研究所長のファン・ピョンウ氏は、自身のFacebookに「モンローは江原道麟蹄に来たのではなく、そこにあった米軍基地に来たのだ」としながら「それを記念しようとする設置者たちのレベル(の低さ)に驚く」と書き込んだ。

ファン所長は『ハンギョレ』との取材でも、「以前起きた“朴正煕の銅像建立騒動”を見てもわかるように、記念物というのは集団の記憶である。当時、モンローは韓国の住所を使わない米軍基地へ、米軍たちに会いにきたに過ぎない。我々がそれを記念し、記憶すべき意味はない」と指摘した。

1954年当時、モンローは4日に渡って全国10カ所の在韓米軍基地で慰問公演を行っている。

しかし、それを記念して銅像を建てたのは今回が初めて。斬新というべきか、無謀というべきか。

ネット民からは「突拍子もない話でリアクションに困るんだが」「どうせ銅像を理由に不正があったのだろ」「意見を出した専門家、もしくは責任者に責任を問うべき」「モンローにとっては名誉毀損に値する行為だと思うが…ちゃんと許可はもらったよな?」「韓国の公務員は記念といえば銅像しか思い浮かばないの?」「いっその事、少女像をもう一体建てたほうが観光に役立つのでは」といった非難の声が続出している。

今後は、銅像の建立においてより慎重な検討が必要になりそうだ。

(文=S-KOREA編集部)