【ファッション難民レスキューvol.2】約7割が悩んでる!? 20代の見た目から「脱皮」する方法って?

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前回のコラムで、30代に差しかかって今までの服が似合わなくなるという現象について解説しました。今回は、なぜ20代のファッションのままではダメなのか、また同じ年齢でも人によってアイテム選びに差が出てくるのかについて、一人ひとりが魅力的に見えるファッションやヘア&メイクをトータルに提案する「シンデレラプランニング」代表の三村愛さんが解説します。

女性のお悩みをチェック!

Q. あなたは、30代に突入して、20代のときと同じヘア・メイク方法を続けていいのか悩んだり、似合わなくなったと実感したことはありますか?

「ある」……67%

「ない」……33%

「ファッションを落ち着いた雰囲気のものに変えたら、ピンクやブルーなどのアイカラーで明るい発色のものが似合わなくなった」(31歳/医療・福祉/技術職)

「アイシャドウの色や口紅の色が、今までと同じでいいのか悩む。髪型もロングかショートにするか、前髪を長めにするか短めにするかで見た目年齢が変わるので、年相応に見えるような髪型がいいのか、少し若く見える髪型にしたほうがいいのかなどで悩む」(30歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

30代になって、ファッションだけではなく、ヘア&メイクの悩みもさまざま出てくることがわかりました。

■“パッと見20代”のままのファッションで大丈夫?

アンケートでも見られるように、20代のころのファッションやメイクからどう変えていいのかわからず悩んだり、特に変えずに30代を過ごしている女性が増えています。1990年代は20歳過ぎてのミニスカートは恥ずかしいというのが世間の一般的な認識だったようですが、現代では都内なら30歳を過ぎてもミニスカートを履いている女性はたくさんいます。これは昔と比べて働く女性が増加し、各々の美意識も高まり、30代を過ぎてもスタイルをキープする女性が増えたことも理由なのだと思います。

実際、黒目を大きく見せるカラコンや毛穴をきれいにカバーするコスメなど、美容アイテムも質が上がっています。いろんな方法で「ぱっと見20代」は実現できる時代なので、「20代のままのファッションでも大丈夫!」と思ってしまいがちですが、その考え方は危険です。

■年齢と合わない服装は、結局自分の首を絞めることに!

実年齢が30代なのに20代のファッションやメイクのままということは、無意識に本当の20代の女子たちと同じステージに立っていることになるのです。

若いことが魅力のすべてではありません。しかし、若さが持つ美しさは確かに存在します。20代女性の持つ条件なしの美しさは、歳を重ね30代に近づくにつれ、だんだんと失われていくものです。そんな中で30代の女性が20代の女性と同じようなファッションやメイクで並ぶと、その年齢の差が露骨に出てしまうのです。そして、それを無理にメイクなどで誤魔化そうとすると行き着くところが「若作り」という評価です。

■30代からは、外面と内面のバランスを意識した美しさを

外見は内面とのバランスがとれてこそ、自然と魅力的に見えます。20代から30代になれば、人生経験や知識、あらゆる土台ができ上がって、人間として完成されていきます。何を着てもそれなりにかわいく見えていた20代とちがい、その年齢に見合った素材のよさやデザイン性、自分との相性(色や素材感、形とのバランス)が合わないと、老けて見えたり、地味な印象になってしまうのです。

30代になったら、自分に似合うファッションやメイクをちゃんと理解して取り入れることが必要です。それによって20代の若さとちがう視点の美しさが身につくのです。

■自分の人生をプラスに導いてくれる洋服選びを!

ファッションに興味がないし、メイクも面倒くさいし、と思う方も少なくないと思いますが、ファッションやメイクを「特別な楽しみ」と捉えるのでなく、「自分の運をよくするもの」と受け取ってみてください。

裸で生活をする人はいないので、どんな人でも必ず洋服を着ます。せっかくお金を出して買うなら、自分にとっていい作用が起こるものを選びたいですよね? 逆に自分の印象を下げるものなら、見直したいところです。

ちなみに、まわりは違和感を持ってもなかなか教えてはくれないものです。自分の中では「変わらず着られる」ファッション。でもひょっとして、若作りになってきているかもしれません。そんな自問自答を日々抱いてみましょう。

次回のコラムでは具体的に自分に似合う服の選び方を紹介します。

(三村愛)

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2017年8月29日〜8月30日
調査人数:378人(30〜34歳の女性)