頻度もお金も高すぎ!? 断りにくい『ママ友ランチ』のジレンマ【第55話マンガ連載:鈴木さんちの子育て通信】

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皆さんこんにちは、Chaccoです!

マンガ連載:鈴木さんちの子育て通信

ある日、同じ保育園のママで二人目妊娠中のA子さんからお誘いがきました。

A子さん「ねぇねぇアタシやっと産休入ったんだー!Chaccoママ、今度お茶でもしながらゆっくり話さなーい?」

ワタシ「ええーー!?やったーっ、是非お茶行きたいっすー!」

表裏のない性格で、友達も多くて、誰にでも気さくに話しかけてくれるA子さんはワタシの憧れのママでした。そんなA子さんに誘われた事が嬉しくて、二つ返事でOKを出したワタシ。

しかしコレが『ママ友ランチ会ジレンマ』の始まりだったのです。

ランチ会の頻度ってどのくらい?

LINEでやり取りをし、ワタシの仕事が休みの平日、子どもはお互い保育園に預けて大人2人だけでバイキング形式のカフェでランチをする事になりました。

勿論、仕事がないなら保育園はお休みすべき…なのですが、ワタシの保育園はリフレッシュ利用にとても理解があり、お互いまだ手のかかる2歳の子どもを連れてだらだらと話すよりは、預けて話した方が濃縮した時間を過ごせるので「まぁ、めったにない事だし1回くらいならイイかな…」と考えてました。

当日は11時待ち合わせで早めにイイ席を取り、パスタや焼き立てのパン、スープにデザートなどを気ままにつまみながら『人生初のママ友ランチ』は大盛り上がり!

まるで好きな男の子と初めてデートするかのようなドキドキとウキウキで会話も弾み、気付けば時刻は午後の4時過ぎ…。

A子さん「ていうかもう4時!?お迎え行かないとだね!」

ワタシ「ホントだっ楽しいと時間経つの早〜!(笑)」

お互いLINEでまた連絡する約束をし、幸せ気分でイッパイのワタシ。
帰宅後、旦那にも「やべーよ!A子さんと何時間話しても疲れないんだよ!ワタシ一生のママ友と出会えたかも〜☆きゃっはー!」とハイテンションで今日の出来事をずーっと話してました。

――しかし、そこから数日後、ピロン!というLINEの通知音と共にA子さんからのメールが。

A子さん『こないだは楽しかったね!産休中は暇だから良かったらまたお茶したいな?Chaccoママ、いつが都合いい?』

(えっ、また!?行ったばっかじゃん…あっ、そうかコレは大人の社交辞令か!)

ご挨拶的なメールと考えたワタシは、フツーに『フリーの在宅仕事してるんで日程調整しやすいです☆またいずれ行きましょうね!』と返信しました。
すると『じゃあ来月上旬はどう?』とガチな話に進展。3週間後にまた別のレストランで『ママ友ランチ』をする事に…。

そしてまた、お互い子どもを保育園に預けてお店に11時集合。
1回目には夫婦の馴れ初めや子どもの自慢などでライトに済んでた会話も、2回目となるとグッと距離も縮まってるので、互いの仕事や学歴、車や家のローン、親との同居などのディープな内容に変化します。

今度もまたお迎えギリギリまで話し込み、じゃあまた!と笑顔で別れるも、帰り際にフゥ…とタメ息が漏れるワタシ。
(ちょっと今日は疲れたかも…まぁ、最初の盛り上がりも、今回のランチで一旦トーンダウンするんじゃないかな?きっと次に誘われるのは2〜3ヵ月後くらいだろう…)

しかし1週間後、再度鳴ったLINE通知の音!

『今度はオススメの純喫茶に行きません?ナポリタンが美味しいんですよ♡ A子』

うおおおおお!なんかもう1ヵ月に2〜3回ランチするのが2人のデフォルトになってる〜〜!?

ランチ代にかける金額はおいくら?

正直、こう何度も子どもを保育園に預けたまま仕事もせずにただただ喋るというのは、ムスコに対しても園に対しても悪いような…。
だんだんと罪悪感の方が膨らんできて、楽しみと思えなくなっている自分が居ました。

かといってコーヒー程度で話しが終わる気もせず、必然的に『お茶しよう〜』は『ランチしよう〜』と同義語になり、1回あたり安くて1,000円、お店によっては1,700円とかになる事もあって、飛んでくお金もバカになりません。

コレがそこまで気が合う感じでもないママだったら『仕事が手いっぱいで〜!』とかなんとか言ってのらりくらりと牽制していくうちに自然消滅…みたいな展開に持っていこうとすると思います。

でもワタシはA子さんの事が好きなので「ランチ会の頻度を減らしたい」なんて事は本当は言いたくない。
そして何より、保育園が一緒でほぼ毎日顔を合わせる関係なので迂闊なことをしたくない。
だけど毎朝顔を合わせる度に『またお茶しましょ〜』と言われるとビクビクしてしまうー!!

しかし、そんなジレンマでしばらく悶々としているうちに、状況は変化したのです。

思いのすれ違いは、ちょっとしたキッカケ

ひとつは、ワタシの仕事量が増え、登園時間がズレてA子さんと会わなくなった事です。

以前よりも慌ただしく登園するようになり、バッタリ会った時も、急いでるワタシを見てA子さんは「暑いね〜気を付けてね〜!」とか「風邪だいじょうぶ?」と心配してくれるようになり、自然と『ママ友ランチ』まで話題が及ぶことがなくなりました。

ふたつめは、A子さんが臨月・出産を迎えた事。

じぃじ・ばぁばが送り迎えをするようになり、それがA子さんの2人目出産後2ヵ月くらいまで続きました。
A子さん自身がランチどころじゃないので、結果として3ヵ月以上会う事もなく、『ランチ』のラの字もなくなったのです。

で、こういう状況になってやっと気付いたのは、A子さんは状況が読めないような人ではなく、相手が忙しそうだと空気を読み取って気を遣ってくれる優しい人で、
臨月に入ったらその後しばらくは会えなくなるからと、短いスパンでお茶会に誘ってくれていたのでは、という事!

っていうか当初A子さんと仲良くなりたかったワタシが、A子さんに対して相当暇人アピールしてしまっていたのがそもそもの大きな要因ですね(笑)

ちょうどいい距離感のランチ友達になるには?

産後2ヵ月して体調が落ち着いたA子さんからは、「復職したら忙しくなるからソレまでにお茶しましょ〜!」とまた頻繁にお誘いが来るようになりました。

でもA子さんを信用出来たワタシは、LINEもビクビクせずに受け取り、難しい時は「ごめん〜、忙しいから落ち着いたらでいい!?」とストレートに返事できるようになりました。

今回の事から学んだ、適度な距離感を持つコツは、

「今後も仲良くしたいからこそ、お互いに無理が出ないよう正直に話す」
「気持ちのすれ違いを感じた時は、少し距離を置くようにするのが有効」

という事でした。

ほかにも、

「お金の貸し借りはしない」
「相手の子どもにベタベタしすぎない」
「お礼の品を貰った時は、ほぼ同額のお菓子をお返しする」
「お互いの家は行き来しない」
…などのコツもあるのかなと学習しつつ、他のママ友ともだんだんとお互いにストレスなく付き合えるようになってきています。

そして、たまのママ友ランチでは思う存分楽しんで、いっぱい笑って、ママ友たちから元気をもらって、育児と仕事を頑張る糧にしています!

つづく
※マンガ連載「鈴木さんちの子育て通信」は、11月より隔週となります。次回、第56話は11月10日掲載予定です。