ドラえもんの「ほんやくコンニャク」はもはや不要!外国人との会話は翻訳機とスマホで可能な時代へ

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10月28日で、2020年東京五輪開催まで1000日前となる。
すでに日本には、多くの外国の人から観光や仕事で訪れているが、これからは五輪開催に向けて、もっと多くの外国の人が訪日してくれることだろう。

外国から訪日されている人と仲良くしたいと思ったとき、壁となるのが言語の違いだ。
・英語に自信がない
・英語以外の外国語はしゃべれない
といった人はまだまだ多い。

そんなとき頼りになるのが“翻訳デバイス”だ。

ドラえもんの秘密道具として出てくる“ほんやくコンニャク”は、もう既にスマホのアプリや翻訳デバイスによって、実現しようとしている。

●操作が簡単な翻訳専用デバイスが登場
ソースネクストは、翻訳デバイス「ポケトーク(POCKETALK)」を発表した。12月14日より発売開始する。キーをタップして端末に向かって話しかけると、音声とテキストで翻訳結果を返してくれる。
・日本語→英語
・英語→日本語
など、相互に翻訳しながら、対話することも可能だ。
英語のほかにも、中国語、韓国語、ペルシャ語など、50以上の言語に対応している。

ポケトークは、クラウド上の変換エンジンを使うことで翻訳精度が高いことが特徴だ。
購入する際は、ソラコムのSIMカード付きを選択できる。
SIM付き製品の価格は2万9800円(税別)。
SIMなしの価格は2万4800円(税別)。
通信はWi-Fi経由での接続も可能だ。

翻訳専用機なので、すぐに使用できて操作が簡単なことが、スマホアプリにはない特徴だ。


翻訳専用デバイスの「ポケトーク(POCKETALK)」。


●スマホやPCとアプリの組み合わせでも会話できる
新たにデバイスを購入したくない場合には、スマホのアプリでも対応できる。
iPhone、Androidのどちらでも使える「Google翻訳」は、精度が高く、レスポンスも良いことに驚かされる。相互で対話しながらの翻訳が可能で、100以上の言語に対応する。文字をカメラで撮影して翻訳する機能も便利だ。


iPhone向け「Google翻訳」の画面。


パソコンの場合には、ビデオチャットができるソフトの「Skype」で、翻訳機能を利用することが可能だ。こちらも相互にリアルタイム翻訳しながら会話ができる。

そのほかにも、グーグルはPixel スマホのみの利用となるが、会話をリアルタイムで翻訳できるBluetoothイヤフォン「Pixel Buds」を発表している。米国、カナダ、英国、ドイツ、オーストラリア、シンガポールでの発売が決まっている。

これまで、英語がしゃべれないからと、外国人との会話をためらっていた人も、今後はデバイスやネットの力を借りて、積極的に交流できるようになるだろう。
クラウドサービスを利用することで、翻訳の精度も日々向上しているので、五輪開催時にはより多くの人とコミュニケーションを楽しむことができるだろう。