マーリンズのイチロー【写真:Getty Images】

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 米大リーグ、マーリンズのイチロー外野手は、メジャー17年目を迎えた今シーズンも様々なマイルストーンを打ち立て、改めて50歳まで現役続行を希望したことが米メディアで伝えられているが、MLBの生ける伝説への注目は欧州に波及。野球不毛の地、英国メディアが「不朽のイチロー」と報じるなど、衰え知らずのモチベーションを称賛している。

 イチローはシーズン終了目前に2つのマイルストーンに王手をかけている。1995年にジョン・バンダーウォールが記録したメジャーのシーズン代打最多安打28本、さらにメジャー歴代21位キャップ・アンソンの通算3081本と、ともに残り1本と迫っている。今季限りで契約満了となる43歳はマーリンズ側が1年契約のオプションを保有する中、自身の去就について注目の発言に至った。

 地元紙「サン・サンティネル」によると、イチローは今後の現役としてのキャリアについて「少なくとも50歳まで」と断言。「ここに戻ってこない理由などありません。ここは間違いなく僕がいたい場所ですね」とマーリンズ残留に意欲を燃やしていることが伝えられている。

 野球の世界最高峰の舞台に身を置きながら「50歳現役」という通常、考えられないプランを描く背番号51。ドン・マッティングリー監督も「アメージングな男」と絶大な信頼を寄せる43歳のメジャー最年長が改めて行った現役続行宣言は、米国のみならず、欧州に波及している。

英紙「不朽のイチロー、現役続行を熱望」、スペイン紙「50歳まで現役続行を狙う」

 イギリスのイングランド地元紙「デイリー・メール」は「不朽のイチロー、現役続行を熱望」と見出しを打って特集。野球の注目が決して高くない英国メディアも世界の「ICHIRO」の去就に関心を寄せている。

 さらに、スペインの地元紙「ラ・ヴァングアルディア」も「イチローは50歳まで現役続行を狙う」とレポート。一方、米スポーツ専門局「ESPN」メキシコ版も「イチロー・スズキがマーリンズ残留を希望。50歳まで引退せず」と報じ、米国外でも注目を集めていることが伺える。

 今月22日に44歳の誕生日を迎えるイチローは来季、再びマーリンズの一員として躍動するのか。そして、思い描く「50歳現役」を叶えることはできるのか。

 野球がさほど盛んではない欧州をはじめ、世界がイチローの未来に熱い視線を送っている。