大学へ行けばよかった?(写真は、イメージ)

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大手前大学の通信教育部が20〜40代の大卒者と非大卒者に実施したアンケート調査で、社会人で働き出した後に「勉強不足」を後悔した非大卒者が半数以上にのぼると分かった。

具体的に後悔した場面については、「就きたい仕事に就けなかった」など、さまざまなエピソードが寄せられた。

半数以上は、大学を卒業すれば良かったと後悔

アンケート調査は2017年7月24〜26日、20歳から49歳までの500人を対象にインターネット調査で行われた。半分は大卒者、もう半分は非大卒者で占めている。

「社会に出る前にもっとやっておくべきだったと後悔していること」を聞いたところ、非大卒者の53.2%が「勉強不足」と回答した。人間関係(34.4%)や「もっと遊んでおけば良かった」(31.6%)を引き離し、最も割合が高かった。

非大卒者に大学を卒業せず後悔したことがあるか聞くと、「何度もある」15.2%、「何度もではないがある」24.4%、「どちらかと言えばある」17.2%。半数以上は後悔したことがあるようだ。

さらに具体的に後悔したエピソードを聞くと、さまざまな不満や鬱憤が寄せられ...

「基本給が違う」
「就きたい仕事に就けなかった」
「会社募集欄に、大卒以上と書かれていた時」
「上司に怒られた際に、大卒であった同僚と比べられた」
「『大学いってないから考えられないんじゃない?』と言われたとき」
「就職がなかなかできなかったので、妻に不安をぶちまけられた」
「(結婚)相手の親に悪い印象を持たれた」
「『楽してる』みたいに言われた」

非大卒者の90.8%が「自分の年収を低いと思う」

非大卒者のエピソードにあったが、どれだけの非大卒者が自らの収入や出世を気にしているのか。大手前大学はこれについても、アンケート調査で調べている。

調査の結果、「年収200万円未満」の割合は、非大卒者は20.8%で、大卒者はわずか6.8%だった。「200〜300万円未満」は、非大卒者でみると30.0%、大卒者は18%。

一方、「600万円以上」の割合で比べると、大卒者では23.6%だったが、非大卒者では8.4%しかいなかった。非大卒者に「自分の年収を高いと思うか・低いと思うか」とたずねると、「低いと思う」が90.8%にのぼった。

さらに「学歴が出世に影響していると感じたことがあるか」もたずねたが、「何度もある」(13.0%)、「何度もではないがある」(18.8%)、「どちらかと言えばある」(21.6%)で、半数以上は感じたことがあるという。

ちなみに、「勉強を教えてほしいと思うタレント」を聞いてみると、博識タレントのタモリさんや、「金八先生」でおなじみの武田鉄矢さんらの名前が挙がった。

1位 タモリさん(24.2%)
2位 マツコ・デラックスさん(11.0%)
3位 武田鉄矢さん(7.8%)