「モノが売れない時代になった」と言われて久しいですが、だからといって手をこまねいていても何も始まりません。そんな時代にモノを売るヒントを与えてくれるのが、無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさん。佐藤さんは「さまざまな問題を抱える中高年にこそ、大きなビジネスチャンスが隠れている」として、その「隠されたチャンスの見つけ方」を伝授してくださっています。

中高年の潜在欲求を探れ!

新聞折り込みチラシを見ていると、たまに面白い商品が通販で売られています。目のつけどころが、お見事なのです。

中高年になると、電子機器が苦手だったり、身体能力の衰えを感じたりします。

「もっと○○だったら…」

「ここは○○にならないか…」

といった中高年ならではの欲求が、たくさん出てきます。そこを上手く捉えた商品が、通販などで販売されているのです。

たとえば、耳が聞こえにくくなったり、視力が衰えたりした人向けに販売されているのが

音声式ヘルスメーター黒色まな板眼鏡型ルーペワイヤレス耳もとテレビスピーカー

など。電子機器が苦手な人向けには

Wカセットつきレコードプレーヤー大きな表示・簡単操作の音楽プレーヤー機能をしぼった簡単スマホ

など。また、電子機器の苦手な人の中で、昔の写真や映像、音楽を「デジタル化」したい人向けに販売されているのが

パソコン不要簡単フィルムスキャナー8ミリフィルムを簡単にデジタル保存できるレコーダーレコード・カセットをCDやデジタルデータに移せるレコーダービデオテープをデジタルデータに変換できるレコーダー

など。時代の流れに取り残されそうな中高年が、何とか時代に乗り遅れまいとする欲求は、結構存在しています。歳だから仕方がない、と諦める必要はなく、テクノロジーがサポートしてくれるのだから、どんどん利用すれば良いのです。

中高年のこうした潜在欲求を探り出し、ユニークな商品が次々に生まれています。さまざまな問題を抱える中高年にこそ、大きなビジネスチャンスが隠れているのです。また、お金を遣うことのできる年代でもあります。必要なもの、欲しいものは、躊躇なく買ってくれます。

アイデア商品を売れ、と言っているのではありません。中高年の潜在欲求を探り出せば、「モノが売れない時代」にも、お金を遣ってくれるのです。中高年を観察・分析してみてください。話を聞いて、困っていることを探ってください。それが、大きなビジネスとなります。

通販で、「水彩色えんぴつ48色」という商品が売れていることをご存知でしょうか。子どもの頃に買ってもらえなかった中高年が、購入しているようです。仮面ライダーの変身ベルトやセーラームーンのグッズが、大人に売れているのも、同じ理由からです。

大人になって、買えるようになったから買う。非常に面白い消費行動です。子どもの頃のトラウマなのでしょうか。ここにもビジネスチャンスがありますね。

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『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

出典元:まぐまぐニュース!