スポーツが生む熱狂に人々は魅せられ、その体験から得られる満足感がスタジアムやアリーナへ足を運ぶ動機となる。そして、自身が体験することで充実感や爽快感を得られるため、人々はスポーツに取り組む。ただ、実際にどれだけの人々がスポーツへ関心を寄せているのだろうか?

※Q.「次のそれぞれのスポーツの競技について、あなたの関心の度合いを教えて下さい」に対する回答率。
「とても興味がある」+「やや興味がある」と答えた人TOP2.

N数 3月調査/12月調査
⇒男性10代:76/76 男性20代:203/195 男性30代:271/244 男性40代:250/287 男性50代:242/238 女性10代:70/72 女性20代:196/188 女性30代:263/239 女性40代:246/282 女性50代:245/239

 

男女共、不動の人気スポーツは変わらず。若年層の敏感な反応。

ニールセンスポーツによるデータを見ると、男女共に関心のある1位のスポーツには全年代を通して変わりがないことが分かる。男性に関しては野球、女性に関してはフィギュアスケートが不動の人気を誇る。これについては、やはりどちらのスポーツもテレビにおける中継番組の充実ぶりによるところが大きいのではないだろうか。少しでも関心はあるが実際に試合会場には足を運べない人や、国外での大会にも興味がある人がそのスポーツに触れられる機会が整備されているのは大きい。

一方で、2位以下に目を向けると、男女の若年層においてバドミントンが上位ランクインしているのが分かる。これは、リオ五輪でのタカマツペアが金メダルを獲得したことによる影響が大きいのではないだろうか。このメダル獲得は、“日本勢初の金メダル“として連日多くのメディアに取り上げられたが、一発目のメダルという点でもメディアに取り上げられやすかった。また、テニスも元々上位ではあるが、さらに人々の関心を得ている。これもまた、元々その競技でスターであった錦織圭が五輪に出場したことも大きな要因といえるだろう。 五輪のように大きな大会で選手が活躍し、その活躍に注目が集まり、我々一般人の興味関心度も高まるというのは業界にとって好ましいことだ。ただ、そこから継続して関心を持ってそのスポーツを観てもらい、ファンとなってもらうための導線はまだ乏しく、その点を整備する必要はある。

 

調査時期にはちょうどリオ五輪が被っていたことが結果に影響したのは間違いない。先にも述べたが、日本中が熱狂したリオ五輪で活躍した選手や話題となったスポーツへの関心をいかにして長期的なものにしていくかは業界全体の課題である。一過性の人気で終わらせず、次の東京五輪へ向けてさらに高まっていくであろう、日本のスポーツへの熱量を多方面から上げていきたいところだ。