写真・AFLO

「国別対抗戦は、国際大会の格付上だとそれほど重要ではありません。しかしシーズン最後のお祭りのようなもの。そのためスケート連盟幹部は水面下で“幻の計画”を進めていたんです」(フィギュア関係者)

4月20日から行われた世界国別対抗戦。会場となった代々木体育館には多くのファンが押しかけ、熱い声援を選手に送り続けた。

大いに盛り上がった今回の国別対抗戦だが、大会を主催する日本スケート連盟は“あるサプライズ”を準備していたという。それは、現役引退を発表した浅田真央(26)がエキシビションに出演するという驚きの計画だった。

「連盟の幹部の一人が、試合を放送したテレビ朝日の関係者に明かした話です。この幹部は『今大会を、真央ちゃんの最後の舞台にする!ファン思いな彼女のことだから、出演依頼は絶対に断らないはずだ!』と息巻いていたといいます。しかし、その思惑はみごとに外れてしまいました。浅田さんが所属事務所を通じて出してきた答えは『出場要請ありがとうございます。しかし申し訳ないのですが、今回の出場は辞退させていただきます』という内容だったそうです」(前出・フィギュア関係者)

衝撃的な引退の陰にあったもう一つの“事件”。そこには彼女のゆるぎない決意が込められていたようだ。別のフィギュア関係者はこう語る。

「真央さんは、連盟の意向に翻弄され続けてきました。連盟が年間スケジュールのほとんどを決め、彼女はそれに従わなければなりませんでした。引退時期もそう。連盟は人気者の真央さんにできるだけ長く競技生活を続けてほしかった。彼女は満身創痍にもかかわらず、そうした要請を無視できなかった。そして結果的にここまで引き際を遅らせてしまったそうです。しかし彼女は引退を機に『もう自由になりたい。自分の人生は自分で決めたい』という思いを強くした。だからこそ今回の要請をあえて断る決意をしたのでしょう」

7月29日からは、ライフ・ワークともいえるアイスショー『THE ICE』に出演する予定の浅田。しがらみに縛られない新たな彼女の門出が、もうすぐ見られそうだ――。