Google日本語入力は「ひみつ」でプロパティ設定もできる!便利な機能 10選

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Googleが公開している「Google日本語入力」は、無料ながら充実した日本語入力機能を持っている。基本的な変換機能だけでなく、知っているととても役立つ便利機能もたくさん用意されている。

ここでは、特に便利な10個の機能をピックアップして紹介しよう。

●1.「きょう」「いま」を日時に変換
Google日本語入力には、日時を簡単に入力する機能が用意されている。
たとえば、「きょう」「あす」などの読みを変換すれば、対応する日付に変換できる。
「げつよう」「もくよう」などは、その曜日の次の日付に変換され、「いま」なら現在時刻に変換可能だ。

<例>
きょう → 2017年4月4日
しあさって → 平成29年4月7日
いま → 午前1時0分
じこく → 午前1時0分


「きょう」を変換すると今日の日付を入力できる。



曜日を変換すると、その曜日にあたる次の日付に変換できる。



「いま」だと現在時刻に変換できる。


●2.電卓として使う
Google日本語入力は、電卓としても使える。
計算式に続けてイコール(=)を入力すると、推測候補に計算結果が表示される。
[Shift]+[Enter]キーを押せば結果をすぐに入力できる。
また、スペースキーで変換すれば、計算結果だけ入力することも、計算式と結果をあわせて入力することもできる。

<例>
980*3*1.08= → 3175.2
2^8= → 256
11%3= → 2


計算式を入力すると推測候補に計算結果が表示される。[Shift]+[Enter]で結果を入力できる。



スペースキーで変換した場合は、結果だけ入力することも、計算式と結果の両方を入力することもできる。


●3.カタカナ語を英語に変換
「ガバナンス」や「パイナップル」などのカタカナ語を英語に変換することもできる。
日本語と同じ操作で英単語を入力できるので、入力の省力化に役立つ。また、英単語の綴りが思い出せないときも便利だ。

<例>
ぶろんず → Bronze
しーけんす → Sequence
さばいばる → Survival


「こんぐらちゅれーしょんず」を変換した。


●4.郵便番号を住所に変換
郵便番号から住所に変換することができる。
入力する番号は全角でも半角でもかまわないがハイフン(-)が必要だ。
入力していると、途中で推測候補に住所が表示される。このタイミングで[Tab]キーを押すと、その郵便番号で始まる複数の住所を選択できる。
また、7桁目まで入力してスペースキーで変換すれば、「住所だけ」「郵便番号と住所」の2つの候補を入力でき、事業所の住所に変換することも可能だ。

<例>
150-0013 → 東京都渋谷区恵比寿
151-0052 → 東京都渋谷区代々木神園町
100-8940 → 東京都千代田区霞が関 財務省


郵便番号入力中に推測候補として住所が表示される。



[Tab]キーを押すと、その番号ではじまる複数の住所を選択できる。



7桁目まで入力してスペースキーで変換すると、「住所だけ」または「郵便番号+住所」を入力できる。



事業所にも変換できる


●5.西暦を和暦に変換
西暦を和暦に変換することができる。
たとえば「2010ねん」と入力してスペースキーを押せば「平成22年」に変換できる。なお、和暦から西暦への変換は用意されていないようだが、「しょうわがんねん」→「1926年」のような元年を変換することは可能だ。

<例>
2000ねん → 平成12年
1600ねん → 慶長五年
1192ねん → 建久3年


「1862ねん」を「文久二年」に変換できる。



「めいじがんねん」→「1868年」に変換できる。「けいおいがんねん」や「へいせいがんねん」なども西暦に変換できる。


●6.顔文字を変換
顔文字を表す読みを顔文字に変換できる。変換できる読みは「しくしく」「にこ」「ごめん」などだ。また、「かおもじ」を変換すれば、変換できる顔文字が大量に表示される。顔文字の読みは、ここで確認することが可能だ。

<例>
しくしく → (;_;) (T_T) (ToT)…
にこ → \(^o^)/ (^o^) (^^)…
ごめん → m(_ _)m (_ _) _(_^_)_ …


「わーい」で顔文字に変換した。



「かおもじ」を変換すれば、各顔文字の読みを確認できる。


●7.数字を2進数、8進数、16進数に変換
10進数の数字を入力してスペースキーで変換すれば、2進数、8進数、16進数に変換できる。候補の右側には「2進数」や「8進数」と表示される。

<例>
8 → 0b1000 (2進数)
100 → 0144 (8進数)
1024 → 0x400 (16進数)


「99」を変換した。2進数、8進数、16進数の候補が表示される。


●8.サジェスト機能やシークレットモードを制御
Google日本語入力には、入力された読みを推測して別の候補を提案する「サジェスト機能」、一時的に学習を無効にする「シークレットモード」が用意されている。これらの機能のオン/オフは、通常はプロバティで設定するが、特殊な読みを入力すれば、プロバティを開かないでオン/オフを切り替えられる。

たとえば、「ひみつ」を変換すれば、候補一覧に「シークレットモードをオン/オフ」が表示され、選択すればシークレットモードのオン/オフを切り替えられる。

<例>
ひみつ → シークレットモードのオン/オフ
ぷれぜん → サジェスト機能のオン/オフ
こまんど → シークレットモードのオン/オフ、サジェスト機能のオン/オフ


「ひみつ」を変換すると、シークレットモードのオン/オフを設定できる。



「こまんど」を変換すると、シークレットモード、サジェスト機能の両機能をオン/オフできる。


●9.「えもじ」や「はな」で絵文字を入力
「えもじ」や「とけい」「はな」などの読みを入力すると絵文字に変換できる。機種依存文字も含まれるので、アプリケーションによっては正しく表示されないが、表示できるアプリケーションではいろいろ応用範囲は広い。

なお、「はな」や「かお」だと関連する絵文字が表示されるが、「えもじ」だと大量の絵文字が表示される。個々の絵文字の読みは、ここで確認するといいだろう。


「はな」を変換すると花に関する絵文字が表示される。



「えもじ」を変換すると大量の絵文字が表示される。


●10.「おみくじ」で今日の運勢を占う
最後は、Googleお得意の隠れ機能だ。「おみくじ」を変換すると、「大吉」「中吉」などにランダムに変換できる。
なお、今日の運勢が「大吉」なら、その日は何度「おみくじ」を変換しても「大吉」になるようだ。さすがGoogle。変換のたびにランダムに結果を出すような安易なことはやっていないようである。


「おみくじ」を変換すると今日の運勢を占える。



井上健語(フリーランスライター)