By lu_lu

世界中で多くの人が使用しているTwitterでは日々多くの情報が発信され続けていますが、アクティブユーザーの実に15%におよぶ4800万アカウントは実際の人間ではなくコンピュータープログラムのボットであるという研究結果が発表されました。

Almost 48 million Twitter accounts are bots - Axios

https://www.axios.com/15-of-twitter-is-bots-2311884069.html

南カリフォルニア大学とインディアナ大学の合同研究チームでは、Twitterについて公表されている各種データや、Twitterアカウントごとのユーザー数やツイート内容、感情表現、ネットワークのパターン、アクティブな時間軸の状況などのメタデータを用いてアカウントの実態を調査。その結果、TwitterのMAU(Monthly Active User:月間アクティブユーザー)はおよそ3億1900万アカウントであるのに対し、その9%〜15%はボットであることが判明しています。実際のアカウント数になおすと約290万〜約479万アカウントになり、これはアメリカのカリフォルニア州まるごとの人口に匹敵する規模とのこと。

単純計算だと、Twitterのフォロワー数が100件あった場合、そのうちの最大で15個がボットであるという結果が判明したものですが、その中身は問題のあるものとないものの両方が存在しているとのこと。偽のニュースを流すことで実際とは違う誤った方向に世論を誘導するボットが存在している一方で、ユーザーの役に立つ情報や、防災情報を自動で拡散するボットも存在しているため、ボットの全てが悪影響と判断するのはもちろん良い判断であるとはいえません。



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しかしこの結果は別のところに課題があることを示しています。決して少なくはない数のアカウントが人間ではなくコンピューターによって動かされているということは、Twitterなどが公表している「ユーザー数」のデータの信憑性が揺らぐ可能性を含んでいます。そして、これは単にTwitterが正しいデータを把握ししているか否かという問題だけではなく、同社が販売している広告商品の土台となるユーザー数やユーザーの行動パターンといった基礎データの信憑性にも疑問が投げかけられるリスクをはらんでいます。

研究グループによる論文は、以下のリンクから参照することができます。

(PDF)Online Human-Bot Interactions: Detection, Estimation, and Characterization