5日放送、フジテレビ「スポーツジャングル」では「助っ人外国人伝説」として、日本球史に名を残す助っ人選手で、巨人に7年間在籍したウォーレン・クロマティ氏がゲスト出演。自身の伝説的なプレーの数々を振り返った。

巨人在籍期間中にリーグ優勝3回、日本一1回というクロマティ氏は、7年間の通算打率も.321という驚異的な数字を残している。番組MC・浜田雅功から「そもそも何で日本に?」と訊かれると、「ビッグマネー」と言い切り、笑いを誘った。

そんなクロマティ氏の伝説としてまず挙がったのは「病院を脱走して代打満塁HR」というもの。1986年10月のヤクルト戦で頭部にデッドボールを受け、緊急入院したクロマティ氏だったが、その翌日、病院を抜け出しベンチに入ると満塁のチャンスに代打で登場。見事にホームランを放っている。

「勝手に出てきたの?」と訊かれると、「後で(病院の人に)サイン、写真(をあげた)」とおどけたクロマティ氏は、ビッグマネーならぬ「ビッグメモリー」と言葉を続けた。

続く伝説は「幻の4割打者」というもの。クロマティ氏は、1989年に規定打席となる403打席を超えた状態で4割をキープしていた。ゲストのビビる大木は「そこで試合を休んでいれば人類初」と興奮気味に語るも、同氏は「途中で休むのは僕のスタイルじゃない」とコメントした。

また、浜田から当時の巨人選手でメジャーでも通用した選手を訊かれたクロマティ氏は、吉村禎章氏の名前を真っ先に挙げると、「パワー、スピード、バッティングテクニック、ランニング。すごいね」と話すも、「原(辰徳)さんは?」と訊かれると、「うーん」と微妙なリアクション。「グッドパワーね。スピードまあまあね。ディフェンス(守備)まあまあね」などとパワー以外は今一つという評価だったようだ。

その他にも、1987年6月の中日戦で起こした伝説の乱闘劇にも言及したクロマティ氏。宮下昌己氏からデッドボールを受けると、怒った同氏はマウンドへ駆け寄り、宮下氏の顔面に右ストレートを放っている。

これまでにも数多くのデッドボールを受けてきたクロマティ氏は、なぜあの時に限って相手投手を殴るほど怒ったのか。
「ミステイクね。バッティングノ―グッド(打撃不振で機嫌が悪かった)」と返答した同氏は、その後、宮下氏と友達になったこと、自分の母親から叱られたこと、乱闘中は桑田真澄氏から耳元で「ノーファイティング」と囁かれたことなどを明かした。