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睡眠中に夢を見ていることを自覚している夢のことを「明晰夢」と呼び、夢の中を自分の思い通りの世界に変化させることも可能と言われています。人によっては「頻繁に明晰夢を見る」というケースもあるのですが、「一度も明晰夢を見たことがない」という人もたくさんいるはず。Kickstarterでプロジェクトを開始した脳波をスキャンするヘッドバンド「iBand+」を使えば、LEDライト&音楽によって夢の中の自分に「夢を見ている」と知らせて、明晰夢を見ることができるようになります。

Dreams, Sleep! - iBand+

http://www.ibandplus.com/

iBand+を使っている様子は以下のムービーを見るとよくわかります。

「もしあなたが自分の夢を自由自在にコントロールできるとしたら?」



グランドキャニオン上空を鷹のように飛び回ったり……



美しい島国を訪れたり……



はたまた恐竜がいたころにタイムスリップすることも可能になるかもしれません。



そんな夢をコントロールするために作られたヘッドバンドが「iBand+」



明晰夢は体は眠っているものの、脳は覚醒した状態を指す「レム睡眠」の時に見やすいとされています。レム睡眠は眼球運動を伴うため、回りから見ればレム睡眠に入っていることを察知できるかもしれませんが、眠っている本人で自覚するのは至難の業。



レム睡眠時は脳波がはっきりとした特有のパターンを示すため、脳波を読み取ることでレム睡眠かどうかを判別できるようになります。



夢はレム睡眠時に見るものとされているため、iBand+を額に巻いて眠ることで、使用者が「レム睡眠状態=夢を見ている状態」にあるかどうかを検知することが可能。



iBand+はレム睡眠時に赤いLEDライトを点滅させることで、「夢を見ている」ということを知らせる信号を使用者に送ります。



例えば夢の中では「空が赤く光る」というようにして信号が伝わるため、使用者は現実ではなく夢であることを目覚めることなく自覚できるそうです。



夢の中にいることがわかれば、あとは想像力次第で夢の中で好きなことができるようになるかもしれません。



多くの科学者や研究者が明晰夢を見ることでクリエイティビティ(創造性)や……



問題解決能力



身体能力



語学力などの向上を確認しているとのこと。



また、悪夢を見た時も夢を創りかえたり起床したりできるようになるため、怖い夢を見なくて済むという利点もあります。



iBand+は明晰夢以外にも睡眠トラッキング機能を備え、スマートフォンで自分の睡眠状態をチェックすることが可能。寝付きが悪い理由などを特定する助けになるほか、睡眠サイクルに合わせて音楽を鳴らす機能もあり、睡眠の質を向上させるのにも役立ちます。



起床時は日光を模したLEDライトと音楽で気持ち良く目覚められるようになっています。



スマートフォンからはLEDライトの色合いや点滅速度などの調節が可能。



将来的には脳波を使ってIoT機器を操作できるようにするソフトウェアアップデートも計画しているとのこと。



iBand+の構造は以下のようになっています。ヘッドバンドの内側にドライ型脳波電極を搭載しており、表側に電源スイッチとMicro-USBポート、下側にLEDライトが付いています。



なお、iBand+はすでにKickstarterで目標額の5万ユーロ(約573万円)の10倍以上の出資金を集めており、プロジェクトは成功する見込み。149ユーロ(約1万7000円)をKickstarterで出資すればiBand+を1個ゲットでき、169ユーロ(約1万9000円)で2個のiBand+をゲット可能。製品は2017年7月ごろに発送される予定で、日本への発送には別途15ユーロ(約1700円)が必要です。出資の締め切りは日本時間で2016年10月27日(木)の19時となっています。

iBand+: EEG headband that helps you Sleep and Dream! by Arenar - Kickstarter

https://www.kickstarter.com/projects/arenar/iband-eeg-headband-that-helps-you-sleep-and-dream