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Net Applicationsの報告によれば、スマートフォンおよびタブレットデバイスのオペレーティングシステムとしてiOSとAndroidのシェアが全体の90%を超えている。2016年7月の時点でAndroidのシェアは66%、iOSのシェアは27%ほどとAndroidが圧倒的なシェアを確保している。しかし、GoogleはAndroidとは別のオペレーティングシステムの開発を計画している可能性が出てきた。

「fuchsia - Git at Google」が、Googleが「Fuchsia」と呼ばれる新しいオペレーティングシステムを開発していることを示唆している。リポジトリにソースコードは追加されておらず、現状では「Pink + Purple == Fuchsia (a new Operating System)」というコードネームかキャッチフレーズと見られる説明のみが掲載されている。

同様のデータは「Fuchsia|GitHub」にも掲載されており、こちらからは「Magentaカーネル」という情報が読み取れる。また本稿執筆時点で、追加されているライセンス情報は3条項のBSDライセンスのようだ。

Googleはこの新しいオペレーティングシステムに関する情報を明らかにしていない。そのほか、Hacker Newsに掲載された「Fuchsia, a new operating system (github.com)」がこの情報を追っている。最新のデバイスを対象とし、主にスマートフォン/タブレットデバイス、最新のPCをプラットフォームとしてとらえているように思われる。

AndroidはシェアではiOSを上回っているが、バージョンまで加味するとiOSが最大のシェアを確保している。また、Androidは脆弱性が発見されることが多いほか、アップグレードされずに使われているバージョンも多いことから、セキュリティ上の懸念もある。「Fuchsia」の詳細が公開されていないため正式な発表を待つ必要があるが、GoogleはこうしたAndroidの課題を解決するオペレーティングシステムの開発を計画している可能性がある。

(後藤大地)