「YEAH! YEAH! YEAH!」より

写真拡大

 推定年収19億円とも言われるオランダの音楽プロデューサー兼DJであるアフロジャック(Afrojack・28)が7月22日、EXILEや三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEが所属する芸能事務所「LDH」とマネージメント契約を結んだことが明らかになった。これに対して、LDHが14日発売の『週刊文春』(文藝春秋)で社内のイジメ問題、いわゆる”ブラック企業”疑惑が取り沙汰されていただけに「そんな有名人と契約を結んで大丈夫なのか」と心配の声などもあがっている。

■アフロジャックは契約に喜びコメント「理念に共感した」

 映画『HiGH&LOW THE MOVIE』がヒット中のLDHにさらなるビッグニュースが飛び込んだ。EDM(エレクトリック・ダンス・ミュージックの略称)の分野などで活躍する世界的DJのアフロジャックが、LDHと正式契約を交わしたと発表された。

 アフロジャックは今までアメリカ人ラッパーのピットブル(Pitbull・35)やアメリカ人歌手のビヨンセ(Beyoncé・34)などを手がけた大物。2010年代に世界のトップ100DJで何度も20位以内にランクインし(最高位7位)、推定年収は19億円。また身長が2m2cmと巨体だ。

 LDHとも浅からぬ縁がある。アフロジャックは2014年に、三代目の13thシングル『R.Y.U.S.E.I.』、12thシングル『S.A.K.U.R.A.』の制作に参加。2015年には、第48回日本有線大賞を受賞した18thシングル『Summer Madness』の作詞・作曲・プロデュースを手がけた。

 アフロジャック本人は今回に契約締結について、「LDHのエンタテイメントに対しての姿勢や考え方、Love,Dream,Happinessという理念に共感し、世界的にも類を見ないエンタテインメント企業であるLDHファミリーの一員になれたことを心から嬉しく思います」などと喜びを語っている。

 この契約のニュースを受け、アフロジャック本人より心配しているのが日本のファンだ。ダンスパフォーマンスを重視するLDHは、ダンサーの数が圧倒的に多い体育会系。そんなLDHは、ジャニーズと比較して「筋肉バカ」と一部で揶揄されることもあり、2015年放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)で三代目・今市隆二(29)が30秒で67回の腕立て伏せを披露した映像は「狂ったオットセイ」などと揶揄された。

 今回のアフロジャックの報道に際しては、14日発売の『週刊文春』で社内における“体育会系イジメ”疑惑が報じられた矢先のこと。「キャリア入社に甘そうな感じなのでアフロジャックが遅刻してもラーメン3杯位でゆるしてもらえそう」という皮肉や「最近のLDHのやり方が余計にわからなくなってきた」と迷走を指摘する意見が出ている。

「アフロジャックはちゃんと『週刊文春』の報道をチェックして契約したのでしょうか。LDH社長のHIROを夫に持つ上戸彩(30)や、イジメ張本人とされる役員を夫に持つ尾野真千子(34)も事情を問い詰めているとも言われており、タイミング的には悪いです。LDHとしては、有名DJとの契約でイジメ報道のイメージを一掃したいのかもしれませんが、これでもしアフロジャックが早期契約解消になったら、余計LDHのイメージが悪くなりそうです」(報道関係者)

 日本の芸能事務所と世界的な著名人が契約を結ぶのは本来喜ばしい話なのだが、はたして本当に相互理解を得ているのだろうか。そして、アフロジャックが“世界的にも類を見ない、体育会系なビックリ現場”を目撃しないことを祈るばかりだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。