6日のEURO2016準決勝で、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが再びイケメンぶりを発揮した。試合前にはファンサービスに応じ、試合後には敗れたウェールズ代表FWガレス・ベイルを慰めている。

開幕から2試合で無得点に終わり、批判も浴びたC・ロナウドだが、ハンガリー戦で2得点と爆発。史上初となるEUROでの4大会連続得点という新記録を樹立した。

そして迎えた6日のウェールズ戦。C・ロナウドは50分にセットプレーからヘディングシュートで先制点を挙げると、3分後にはMFナニの追加点につながるシュートを披露。2ゴールに絡む活躍で2-0の勝利に貢献し、12年ぶりのファイナル進出を果たした。


この日のゴールで、C・ロナウドはEURO通算9ゴールとなり、元フランス代表のミシェル・プラティニ氏の記録に並んだ。10日の決勝でもネットも揺らせば、C・ロナウドは新記録達成だ。

C・ロナウドにとって完璧な一戦となったこの日の試合前には、思わぬハプニングがあった。キックオフ前の写真撮影に、ファンが乱入してしまったのだ。だが、C・ロナウドは笑顔を見せ、さらに別のファンとはセルフィーにも応じた。C・ロナウドは今大会、すでに別の試合でも乱入したファンとのセルフィーに応じ、「神対応」と騒がれている。




一方で、試合後には“戦友”への気遣いがクローズアップされた。ウェールズのベイルに声をかけ、落胆するレアル・マドリーのチームメートである彼と抱擁をかわしたのだ。会話の内容は分からないが、C・ロナウドの表情は失意の底にある仲間を思いやるそれだった。


C・ロナウドは決勝トーナメント1回戦で延長戦の末にクロアチアを下した際も、やはりマドリーのチームメートであるクロアチア代表MFルカ・モドリッチへの配慮から、勝利を喜ばなかったと明かしていた。自身の勝利を喜ぶ前に仲間を気遣う姿には、賛辞が寄せられている。

19歳のときに臨んだEURO2004の決勝でギリシャに敗れ、涙を見せてから12年。ようやく代表でのタイトル獲得のチャンスを再び手にしたC・ロナウドは、ファイナルで通算得点記録更新と悲願の優勝を目指す。相手はドイツ対フランスの勝者だ。