わざわざ足をのばしたい。若手作家が作る感性あふれる和菓子3選

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和菓子が好きだけど、お店で買うのはちょっと敷居が高く感じてしまう…。そんな女子のために、みずみずしい感性を持つ若手作家の3軒をご紹介。季節を映した和菓子は、ちょっと特別なおもてなしにもぴったり。天気のいい週末に、足をのばしてみよう。

写真)「和菓子工房 糸 ito」の「雪中花」(250円)◆風情ある上生菓子が並ぶ「和菓子工房 糸 ito」(十条)


十条駅から徒歩7分の距離にある「和菓子工房 糸 ito」。弱冠27歳の店主のいとかずさんは、「和菓子の文化や歴史を若い世代に伝えたい」と話す。あえて住宅街に店を開いたのも、和菓子を通じて1人ひとりとコミュニケートしたいからだとか。

その日の景色を見て決める上生菓子は、日々、内容を変え、季節の一瞬を映す。写真は、雪の中に咲く水
仙に見立てた「雪中花」(250円)。みんなを笑顔にしたいという菓子は淡い色合いも美しく、はんなりとした風情。作り手の想いを知れば、きっと大切に味わいたくなるはず。

◆脇見をせずに自慢の2品だけを販売する「wagashi asobi」(長原)


都心から離れた商店街の中にある「wagashi asobi(ワガシ アソビ)」は、老舗で腕を振るっていたふたりの和菓子職人が、ワガシでアソブ活動を通じて和菓子の新しい可能性を発信する店。国内だけではなく、パリで茶会を開催するなど海外にも「和」を広げているそう。

店頭に並ぶのは、それぞれの自信作である「ハーブのらくがん」(4個入り360円)と「ドライフルーツの羊羹」(2160円/400g)のみ。ローズマリーなど自然の素材だけで作るらくがんは、色も香りも鮮烈。羊羹はワインに合うし、パンにのせてもおいしく、和の可能性は無限大。これが和のスタンダードになるのかも、と予感させてくれる。


◆職人技に子供のように夢中になってしまう!「あめ細工 吉原」(千駄木)


かつては行商や祭りなど、屋外でしか出会えなかったあめ細工職人。千駄木にある「あめ細工 吉原」は、「江戸時代から続く伝統芸を残したい。なによりあめ細工の魅力を知ってもらいたい」という思いで、吉原さんが開いた日本で初めての専門店。

注文すると遊園地のバルーンのように解説をしながら作りあげてくれるあめは、ほんのりバニラの甘い香りがする水あめがベース。写真は、「柴犬」(1188円)。とろりとした水あめが、みるみるうちにキュートな犬や鳥に生まれ変わる様は、大人でも歓声を上げてしまうほど。約100種の見本から作りたいものを選べるのも、嬉しいところ。