JAIA(日本自動車輸入組合)が、2015年11月の輸入車新規登録台数と、ブランドごとのシェアを発表しています。全体としては月販合計は2万5156台。海外ブランドの乗用車に限ると2万1481台と前年同月比92.2%と減少しています。

ディーゼルスキャンダルにより、イメージダウンしたことで大きく販売を落としているフォルクスワーゲンの影響を全体が受けているカタチですが、個別のシェアでいえば落ち込むフォルクスワーゲンを尻目に、メルセデスが伸びているという状態です。

●2015年11月ブランド別輸入車新規登録台数・シェア(乗用・貨物・バス合計)
1位 メルセデス 4893台・19.45%
2位 フォルクスワーゲン 3638台・14.46%
3位 BMW 3500台・13.91%
4位 BMWミニ 1961台・7.80%
5位 アウディ 1922台・7.64%
6位 日産 1505台・5.98%
7位 トヨタ 1327台・5.28%
8位 ボルボ 1109台・4.41%
9位 スズキ 619台・2.64%
10位 フィアット 532台・2.11%

ブランド別でいうと、メルセデスが1位となっています。新車で売れた輸入車の5台に1台がメルセデスという風にいうと、好況感が出てきます。まさしく「あるところにはある」ということなのでしょうか。

なお、日産はタイで生産するマーチが大多数で、トヨタ・ブランドはダイハツがインドネシアで生産しているタウンエースが、そのほとんどを占めています。また、スズキはエスクードなどがハンガリーからの輸入モデルとなっています。

では、国産ブランドや貨物車を抜いた、いわゆる輸入乗用車のセールスはどうなっているのでしょうか。

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●外国メーカー乗用車 新規登録台数・前年同月比(2015年11月)
1位 メルセデス 4893台・90.9%
2位 フォルクスワーゲン 3638台・68.2%
3位 BMW 3500台・97.0%
4位 BMWミニ 1961台・122.1%
5位 アウディ 1922台・76.9%
6位 ボルボ 1091台・111.9%
7位 フィアット 532台・156.0%
8位 ポルシェ 527台・96.7%
9位 プジョー 512台・112.8%
10位 スマート 401台・616.9%

前年同月比の数字を見てもわかるように、フォルクスワーゲングループのみならず、ドイツ系ブランドは軒並み数字を落としている(新車を投入したスマートを除く)のは、『ディーゼルゲート』と呼ばれるスキャンダルがドイツ車というブランドを毀損したという面があるのかもしれません。

ちなみに、JAIAの統計はブランド別になっているので、フィアットとアバルト(116台)が統計データではわけられていたり、シトロエン(141台)とDS(65台)が分かれていたりするので、肌感覚とちょっとしたズレが生まれることがあるので、若干の注意が必要です。

2016_passat_s_5568P90205880_highRes_bmw-i-megacity-studiArchivnummer: SSPIP49870

(山本晋也)

2015年11月の輸入車シェアトップは19.45%でメルセデス!!(http://clicccar.com/2015/12/07/342272/)