Windows 10を搭載したスマートフォン「Lumia 9500」を2015年11月に発売したMicrosoftが、2016年にLumiaシリーズの最新機種ではなくSurfaceをベースとした新型スマートフォン「Surface Phone」のリリースを計画していることを、Windows Centralが報じています。

The Surface Phone you've always wanted is happening | Windows Central

http://www.windowscentral.com/microsofts-surface-phone-happening

Windows Centralによれば、Microsoftは2016年前半にリリースを予定していた最新Windows Phoneのリリースをキャンセルし、新しいモデルのスマートフォンの開発に着手しているとのこと。最新モデルの開発を担当しているのが、Surface ProシリーズやSurface Bookの開発チームと、それを率いるPanos Panay氏であり、2016年にいよいよ「Surface Phone」が登場するのではと予想されています。



Windows Centralは「Surface Phoneの詳細は何も明らかになっていない」としながらも、Panay氏率いるチームがSurface Phoneなる新しいスマートフォンの開発を任されたのは確かであり、WiredがPanay氏をインタビューしたときに登場した「スマートフォンのプロトタイプ」がSurface Phoneの可能性があるとしています。

また、Surface PhoneのプロジェクトにIntelが関わっているのは確定的で、MicrosoftはQualcommのチップセットではないものをSurface Phoneに搭載する予定とのこと。もし、Intelが供給することになれば、x86アーキテクチャのチップ以上に処理能力が優れたチップセットを搭載したハイスペック端末を期待できるとのことで、Windowsストアで入手できるアプリだけでなくWin32ベースのアプリが動作する可能性もあるそうです。ただし、x86以上のチップセットを搭載するには技術的な問題を乗り越える必要があり、この辺りにPanay氏率いるチームの技術力が求められることになります。



By eheçåtzin ::  ::.

発売時期に関しては、2016年8月と2016年秋という2つの可能性があり、もしMicrosoftが2015年と同じく10月にSurface関連の発表会を開催するのであれば、Surface Phoneは2016年秋に登場するのが濃厚で、2015年7月以前の登場はなさそうです。

現行機種で最もスペックが高いWindows PhoneはLumia 950とLumia 950 XLの2機種で、Surface Phoneが本当に登場することになれば、Microsoftのスマートフォンシリーズで最高のスペックになるとのこと。ただし、Panay氏が手がけてきたSurface ProやSurface Bookは、ハイスペックなものの値段が一般的な機種と比べると高めに設定されていたため、Surface Phoneもかなり高価になる可能性があります。