ソフトバンク・工藤公康監督【写真:編集部】

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新人監督18人目のリーグ優勝、9度宙を舞う、「選手たちのおかげ」

 ソフトバンクの工藤公康監督は17日、マジック「1」で迎えた福岡での西武戦に5-3で勝利し、就任1年目でのリーグ優勝を手にした。新人監督のリーグ優勝は両リーグ通じて3年ぶり18人目。ソフトバンクは1リーグ制から含めると19度目のVで、9月17日の優勝決定は1964年の南海と95年のオリックスの同19日を抜いてパ・リーグ史上最速(前後期制を除く)となった。

「大阪にもファンの方に大勢来ていただいたのですが、地元で、福岡で、多くのファンの前で優勝することができて嬉しい。心のどこかではホッとしている。

 選手たちが朝から出てきて練習をして、不調になれば特打をし、バントをしたり、選手たちの努力をグラウンドで見てきた。本当に選手たちのおかげです。ありがとうございます!」

 優勝を決め、選手たちに胴上げされ9度宙を待った新監督は、優勝監督インタビューで選手、ファンの前で喜びを口にした。

涙の内川に「クライマックスも日本シリーズもあるしがんばるぞ!」

 今季はこの日で85勝38敗4分で貯金「47」。ペナントレースをぶっちぎりで駆け抜けた。

 最終回の守備から涙を浮かべていた4番・主将の内川には「4番としてキャプテンとして苦しい思いをしてきたと思いますが、まだまだキャプテン、クライマックスも日本シリーズもあるしがんばるぞ!」とゲキを飛ばし、この日も勝ちパターンの継投で登板した森、五十嵐、サファテには「3人がいたから(先発)ピッチャーが安心して投げることが出来ました。ありがとうございます!」と感謝した。

 チームの次の目標はCS制覇、そして日本一連覇だ。

「シーズンと同じように逃げない気持ち、向かっていく気持ちが一番大事だと思っています。1年通してホークスはそれをやってきたので、このままでクライマックス勝っていけると思います」とシーズンと同じく勝利を積み重ねることを宣言。

 現役時代の95年から99年まで過ごした福岡の地での優勝には「99年の優勝から僕は福岡を出て、この福岡で恩返しをしたいと思ってきました。本当にありがとうございました!」と感慨深げだった。