台湾の4G LTE対応プリペイドSIMカードの販売価格やリチャージ用プランを4社まとめて紹介!中華電信および台灣大哥大、遠傳電信、亞太電信でオススメなのは?

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以前に台湾で販売されている4G LTE対応プリペイドSIMサービスついてまとめて紹介したが、新たに中華電信からも提供開始されたので、これまでの台灣大哥大および遠傳電信、亞太電信の合計4社の4G LTE対応プリペイドSIMのサービス内容を比較してみた。

以前の3社比較でもオススメはデータ通信のみであれば通信量無制限なプランが用意されている亞太電信の4G LTE対応プリペイドSIMがオススメだ。

また、音声通話もするのであれば亞太電信以外で、サービスが日本語に対応していたり、日本で販売されている機種の多くが対応しているBand 3を利用できる中華電信がオススメだと思われる。

◯台湾の4G LTE対応プリペイドSIMのサービス内容比較
事業者名中華電信台灣大哥大遠傳電信亞太電信
音声通話対応対応対応非対応
周波数帯
(4G LTEのみ)
・900MHz(B8)
 10MHz幅
・1800MHz(B3)
 15MHz幅
・700MHz(B28)
 20MHz幅
・1800MHz(B3)
 5MHz幅(10MHz幅に拡張)
・700MHz(B28)
 10MHz幅
・1800MHz(B3)
 10MHz幅
・700MHz(B28)
 20MHz幅
・1800MHz(B3)
 5MHz幅
4G対応SIM
販売場所
市内の取扱店市内の取扱店市内の取扱店桃園空港
第2ターミナル
プラン販売価格:$ 300
通信量:1.2GB無料通話:$ 120
(網内 $ 2,000)
有効期間:不明
販売価格:$ 300
通信量:1.2GB
無料通話:$ 100
(網内 $ 2,000)
有効期間:30日間
販売価格:$ 300
通信量:1.2GB
無料通話:$ 100
(網内 $ 2,000)
有効期間:30日間
通信量:無制限
販売価格:
 4日間:$ 250
 6日間:$ 300
 8日間:$ 400
 11日間:$ 500
 13日間:$ 700
 15日間:$ 750
販売価格:$ 500
通信量:2.2GB
無料通話:$ 150
(網内 $ 3,000)
有効期間:不明
販売価格:$ 500
通信量:2.2GB
無料通話:$ 195
(網内 $ 3,000)
有効期間:30日間
販売価格:$ 500
通信量:2.2GB
無料通話:$ 195
(網内 $ 3,000)
有効期間:30日間
販売価格:$ 1,000
通信量:8GB
無料通話:不明
有効期間:180日間


◯料金プランは各社横並び!データ通信使い放題は亞太電信のみ
台湾の4G LTE対応プリペイドSIMの料金プラン(データパッケージ)はざっくりと言えば各社横並びとなっているものの、大きな違いとしては亞太電信のみが「データ通信量無制限」のサービスを提供している点だ。

また、台湾の大手3社(中華電信および台灣大哥大、遠傳電信)は3GではプリペイドSIM向けにデータ通信量使い放題のプランを提供しているものの、4G LTE対応サービスではプリペイドSIM向けの使い放題プランを廃止しているので、4G LTEでも使い放題プランが利用可能な亞太電信はデータ通信量の大きな使い方をする場合は非常に魅力的な選択肢と言える。


亞太電信の4G LTE対応プリペイドSIMの販売価格。サービス開始直後に「Foxconn傘下となる台湾の亞太電信が「4G LTE」対応プリペイドSIMを発売!さっそく試してきた【レポート】 - S-MAX」にて紹介した今年1月よりもプランが増えている

亞太電信のプリペイドSIMで利用可能な4G LTEのネットワークは実質的に"台灣大哥大"のネットワークとなっているので、プリペイドSIMでの4G LTEサービスについては「亞太電信=台灣大哥大」の4G LTEと考えて問題なく、エリア的にもかなり広いエリアで4G LTEが利用可能となっている。

亞太電信のプリペイドSIMでは台灣大哥大が提供する「キャリアアグリゲーション(CA)」にも対応しているので、CA対応機種で使えば、より快適な通信環境が得られる。


CA対応スマホ「Galaxy S6 edge(台湾版)」にて亞太電信のプリペイドSIMで4G+で接続しているところ

4G LTEのデータ通信が使い放題という非常に魅力的な亞太電信のプリペイドSIMのデメリットは音声通話およびSMSに非対応となっている点で、音声通話を利用するためには他社のプリペイドSIMを使うか、VoIPサービスなどを利用する必要がある。

また、4G LTEでメインに使っている周波数帯が700MHz帯(Band 28)となっており、日本向けに発売されている機種では対応機種が多くない点はネックである。国内向けに発売されている機種では、SIMフリーな「iPhone 6」および「iPhone 6 Plus」のほか、NTTドコモの「GALAXY Note Edge SC-01G」、「Galaxy S6 edge SC-04G」、「Galaxy S6 SC-05G」、「ARROWS NX F-02G」など一部機種が対応している。

音声通話には非対応となっているものの、データ通信に関して言えば「容量無制限」で使える点は非常に大きなメリットで、台北の中心部で3Gのデータ通信が安定しないシチュエーションでも4G LTEであれば快適なデータ通信が利用可能であることも多く、データ通信メインであれば亞太電信の4G LTE対応プリペイドSIMがオススメの選択肢となる。

一方、音声通話が必要な場合は亞太電信以外で、日本から台湾を訪問する方向けにおすすめできそうなのは中華電信の4G LTE対応SIMで、理由としては以下の2点が挙げられる。

1)中華電信のプリペイドSIMは、サービスが日本語対応している
2)1800MHz帯(Band 3)対応機種は国内向けにも多く投入されている

ただし、現時点では実際にはまだ利用したことがないので「良さそう」という程度である点はご了承を。なお、近日中には購入して試してみる予定だ。

記事執筆:shimajiro@mobiler


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