脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「ロッテン・トマトを見る習慣をつけよう。」を公開した。動画では、日本の映画報道が抱える「提灯報道」への偏りを指摘し、アメリカの映画評論サイト「Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)」を活用して、客観的な視点を持つことの重要性を提言している。

茂木氏はまず、日本と海外の映画の需要において「ロッテン・トマトがあるかないかってのは大きな差がある」と言及。同サイトが厳しい評価をつける「容赦ない世界」である一方、評論家と一般観客の評価が分かれるケースもあり、それが興行収入の失敗に直結するとは限らない面白さを語った。

翻って日本のメディアの映画報道については、「基本的に提灯報道しかしない」と指摘。海外の映画祭で上映された際に「スタンディングオベーションでした」といった称賛の報道ばかりが目立つ現状に対し、「優しい報道だとは言えるんだけど、情報量がない報道とも言える」と苦言を呈した。また、茂木氏自身もメディアの中で日本の映画について語る際には「提灯のことしか言わない癖がついちゃっている」と率直に明かしている。

こうした日本の報道のあり方に対し、茂木氏はリアルな評価を知るためにロッテン・トマトを確認することを推奨する。たとえ評価が低かったとしても、作品が悪いとは限らず「なんかの情報にはなっている」とし、「そういうのを隠しちゃってるってのが日本の優しさであると同時に限界なんだろう」と核心を突いた。

最後には、評価の高低に一喜一憂するのではなく、あくまで一つの情報として「ロッテン・トマトを見る習慣をつける」ことを提案。「この日本のそのぬるま湯から抜け出られるってのは僕はすごく大事なことだと思っております」と語り、視聴者に新たな視点を持つよう呼びかけた。

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