【書評】『タイム・アフター・タイム』/吉田修一・著/幻冬舎/2420円【評者】松尾 潔(音楽プロデューサー・作家)青春真っただ中の高校3年からの1年間と、大人になったふたりが再会してからの1年間。本書は約20年を隔てた時間を、季節を揃えて交互に描いていく。吉田修一とぼくは同じ年に九州で生まれ、ともに進学で上京した。吉田作品を原作とする映画の主題歌をプロデュースし、雑誌で対談したこともある。