YouTubeチャンネル「【楽しい授業動画】あきとんとん」が、「【解体して比較】ヒモを引くだけでアツアツになる弁当の中身とは?冷却剤と分解して化学の原理を解説してみた」を公開した。動画では、ヒモを引くと温まる駅弁と、叩くと冷える瞬間冷却剤を分解し、それぞれの仕組みを「発熱反応」と「吸熱」という化学の原理から解説している。

あきとんとんはまず、温まる駅弁の加熱部分を注意深く分解していく。中には「生石灰」と呼ばれる砂利のような白い石と、液体の入った袋が収められている。ヒモを引っ張ることでこの袋が破れ、水が生石灰にかかる構造だ。化学式では酸化カルシウムと水が反応して水酸化カルシウムができる過程であり、その際に熱が発生する。あきとんとんが実際に水をかけると、激しく音を立てて湯気が上がり、温度計の数値が急激に上昇する様子が捉えられている。

続いて、叩いたり握ったりすると冷たくなる瞬間冷却剤を分解。中には白い粒状の「尿素」や硝酸アンモニウムと、水の入ったパックが入っている。あきとんとんは「実は駅弁と瞬間冷却剤の構造はほぼ一緒なんよ」と語り、普段は別々に隔離されている固体と液体を使用時に混ぜ合わせるという共通点を指摘した。尿素が水に溶ける際、分子同士の結びつきを引き剥がすためのエネルギーが必要となり、「周りの熱を奪って」冷たくなる。これを吸熱と呼び、ホワイトボードを用いて分かりやすく解説している。

さらに動画の後半では、この発熱と吸熱の現象を身近なアイテムで再現。日用品の石灰乾燥剤の中身と、ドラッグストアで購入した尿素を用いて、水と混ぜた際の温度変化を実験で検証している。実際に尿素を水に溶かすと水温が下がり、冷却剤と同じ現象が起きることが実証された。

温かくなる弁当と冷たくなる冷却剤。真逆の効果をもたらす2つのアイテムが、実は「水と固体を隔離しておき、使用時に混ぜる」という全く同じ構造を持っていることは非常に興味深い。日常の何気ない便利なアイテムに潜む化学の仕組みを、分解と実験を通じて楽しく学べる、知的好奇心を大いに刺激する動画となっている。

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