『オデュッセイア』は「英雄の時代の終わり」だった。ノーラン監督が描く「2800年続いてきた歴史の最新版」
映画独自解説家の守鍬刈雄が、「オデュッセイアの基礎知識13」を公開した。動画では、クリストファー・ノーラン監督による新作映画を見る前に押さえておきたい知識として、ギリシャ神話における『オデュッセイア』の立ち位置や歴史的意義を解説している。
守鍬氏はまず、「odyssey(オデッセイ)」という言葉の意味について言及する。現在では「長い冒険の旅」「波乱に満ちた旅」として広く使われているが、本来は「オデュッセウスの物語」という意味であったと解説。「この物語があまりにも有名になったため、主人公の名前がやがて長い冒険の旅を意味する言葉として使われるようになった」と、言葉のルーツを明かした。
続いて、『オデュッセイア』がギリシャ神話の中で「最終回的立ち位置」にあると述べる。神と人間の間に生まれた超人的な英雄たちが活躍した時代の最後に起きた巨大イベントが「トロイア戦争」であり、古代ギリシャの詩人ヘシオドスによれば、この戦争によって英雄の種族が多く滅んだという。守鍬氏はこの背景を踏まえ、『オデュッセイア』を「英雄の時代の終わりを象徴する物語」であると結論づけた。
さらに物語はそこでは終わらず、トロイア戦争の生き残りであるアイネイアスの旅を通じて、やがてローマ建国の神話へと繋がっていく。ギリシャ神話の終わりは、ローマ人にとっての「自分たちの国の始まりの物語」でもあったという歴史の連続性が示された。
そして、オデュッセイアの成立から約2800年が経った現代。この壮大な物語を巨大なIMAXスクリーンで語り直すのがクリストファー・ノーラン監督である。守鍬氏は、ノーラン版の作品を「その時代の人々が新しく作り直すという、2800年続いてきた歴史の最新版」と表現し、時代を超えて語り継がれる『オデュッセイア』の奥深い魅力を伝えて動画を締めくくった。
守鍬氏はまず、「odyssey(オデッセイ)」という言葉の意味について言及する。現在では「長い冒険の旅」「波乱に満ちた旅」として広く使われているが、本来は「オデュッセウスの物語」という意味であったと解説。「この物語があまりにも有名になったため、主人公の名前がやがて長い冒険の旅を意味する言葉として使われるようになった」と、言葉のルーツを明かした。
続いて、『オデュッセイア』がギリシャ神話の中で「最終回的立ち位置」にあると述べる。神と人間の間に生まれた超人的な英雄たちが活躍した時代の最後に起きた巨大イベントが「トロイア戦争」であり、古代ギリシャの詩人ヘシオドスによれば、この戦争によって英雄の種族が多く滅んだという。守鍬氏はこの背景を踏まえ、『オデュッセイア』を「英雄の時代の終わりを象徴する物語」であると結論づけた。
さらに物語はそこでは終わらず、トロイア戦争の生き残りであるアイネイアスの旅を通じて、やがてローマ建国の神話へと繋がっていく。ギリシャ神話の終わりは、ローマ人にとっての「自分たちの国の始まりの物語」でもあったという歴史の連続性が示された。
そして、オデュッセイアの成立から約2800年が経った現代。この壮大な物語を巨大なIMAXスクリーンで語り直すのがクリストファー・ノーラン監督である。守鍬氏は、ノーラン版の作品を「その時代の人々が新しく作り直すという、2800年続いてきた歴史の最新版」と表現し、時代を超えて語り継がれる『オデュッセイア』の奥深い魅力を伝えて動画を締めくくった。
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