カラオケボックスを舞台にした連作小説集である。主人公となるのは、そこにやってくる客と働いている従業員たちだ。ほとんどの人物が地味で冴えない。挫折感とかコンプレックスとか諦めとかが滲み出ちゃっている感じだ。冴えないことについては結構自信がある私としては、共感と恥ずかしさと慰めたり励ましたりしたい気持ちがごちゃまぜになってしまった。