高い所得を得ても、労働時間が長ければ、余暇を楽しめない。所得と労働時間がどんなバランスであれば「最も幸福」なのか。北海道大学大学院の橋本努教授は「多くの研究者がこの問題に取り組んでいる。そのうち参考になるのは、所得が増えても幸福度は上昇しない、という『イースタリンのパラドクス』だろう」という――。(第2回)※本稿は、橋本努『「人生の地図」のつくり方』(筑摩書房)の一部を再編集したものです。写真=iSt