2019年に公開された映画『宮本から君へ』に公的な助成金を交付しないとした決定をめぐる訴訟で、最高裁第二小法廷(尾島明裁判長)は11月17日、歴史的な判決を下した。不交付は「適法」とした2審・東京高裁の判決を破棄して、原告側の逆転勝訴を言い渡したのだ。この事件のあらましは次のようなものだ。文化庁が所管する独立行政法人「日本芸術文化振興会」(芸文振)が2019年3月、あらかじめ文化芸術の知見のある専門家の組織に意