国内で進む人口減や若者のアルコール離れ。こうした悪条件下のさなか、ブームで持ち直した焼酎やウィスキーとは対照的に苦戦してきた日本酒。しかし、近年日本酒を醸造する酒蔵では、密かに業績が持ち直しつつある。帝国データバンクの調べでは、日本酒を醸造する全国の「酒蔵」約1千社における、2018年の売上高合計は約4379億円。4年連続で減少したものの、大きな落ち込み幅を見せた2000年代に比べると、その減少幅は緩やかだ