映画『惡の華』のどんなところがリアルかと問われたら、私は、中学生特有の思春期心性がとりわけリアルだと答える。思春期は誰もが通り過ぎる多感な時期だから、誰であれ、この作品にシンパシーや身悶えを感じずにはいられないだろう。主人公の春日が佐伯さんの体操着からシャンプーの匂いを鼻腔いっぱいに吸い込んだように、この作品から思春期心性の痛々しさと力強さ、かけがえのなさを存分に吸い込んでいただきたい。※この記事