池澤夏樹=個人編集《日本文学全集》(河出書房新社)第20回(第2期第8回)配本、第30巻『日本語のために』。この巻(全集の巻立てで言えば最終巻)は、8世紀から21世紀まで日本列島で行われた言語活動のサンプラーであり、同時に、その言語活動について考えるための論集という側面もある。辞書の項目も収録された本巻は全10章からなっている。政治の言葉丸谷才一「文章論的憲法論」によると、大江健三郎が雑誌の書評欄で料理本の記